前回に続いて「男性の介護」について、自分の経験も交えて書かせていただきます。
いまや在宅での家族介護の担い手は、四人に一人が男性という時代になりました。
しかし、キビシイ現状として高齢者虐待の全国調査によると、
1万2千件以上の被害のうち、虐待者の半数以上が男性で、
これは女性の3倍。
これはどうして起きてしまうのか?
大部分の男性の場合、仕事のようにキッチリやろうとしたり、
人に頼るのに抵抗感を持っている人が多いのです。
さらに、介護も家事も慣れていないために、
ストレスがたまるんですね。
私の場合は、父親の介護期間が8年間も経験していたので、
この点はパスできました。
どうしても、男性は下着や化粧品を買うのにも戸惑います。
まして、排泄や入浴の世話、認知症への対応、
仕事との両立、それにストレス、不眠、
そして、まさか自分が介護するとは思わなかったなど、
様々な悩みが出てきます。
それが重なってくると、先が見えずに投げやりになる事もあります。

近所の公園に咲くマロニエの花(トチノ木)
私の場合は、どうしても、家に中が暗くなりますから、努めて明るく振舞います。
母親に苛立つときには、逆にあえて優しい言葉を掛けるように、
しています。すると、母親から感謝の言葉が返ってきます。
母親にも付き合いや趣味などの生活がありますが、
最低月に一回は、母親と一緒に外食したり、ドライブ、美術館見学など、
外出を心がけています。そういうやりとりの中で気分を鎮めたり、
落ち着けたりしましたから、虐待を防げたのかもしれません。
また、長年お世話になっているケアマネ、ヘルパー、民生委員の
方たちの周囲の助けが大きい存在です。
また、最近は「男性介護の会」や勉強会、ブログやウェブサイトなど、
様々な形で少しずつ男性介護者の援助体制が出来てきています。
男性は、中々本音が出せないですが、こういう「上手に逃げる場所」を、利用して苦労を語り合って「辛いのは自分だけじゃない」と判ったり、
本音を吐き出してスッキリしたりする事で、元気になれるのです。
近場でこうした会があったら、勇気を出して参加をオススメします。
黙って聞いているだけだっていいんです。
介護に役立つ技術や工夫も仕入れられますからね。
最後に、ポイントをまとめてみます。
1.仲間をつくること。
2.出来ない事は周囲に頼ること。
3.自分自身の時間を持つこと。
4.自分の老いも自覚し、健康を守ること。
5.介護には完璧はありません。
私は、現在有料老人ホームに、非常勤で週に3〜4日、
勤務させていただいています。
ここでの経験が、とても助かっています。
こんな内容でも、皆様のご参考になれば幸いです。
Posted
at 14:49
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おちょ様



5つのポイント、仰る通りだと思いました。
私は、子育てが大変な時期に、1人社会から取り残されたような感じになり、
煮詰まりそうになりましたが、5つのポイントで気が楽になりました。
考えてみれば…赤ちゃんから育てて貰った事を、お返ししているのですね。