ことばのバリアフリー 
「○○○線は、落雷によると思われる信号機のトラブルの影響によって、
最大50分程度の遅れが出ています(18時46分現在)」
これを読まれて、どう思われますか?
たぶん多くの方は、なんら違和感を感じることなく、読まれたでしょう。
これは、雷を伴う豪雨の日にある駅の電光掲示板の「お知らせ」です。
私はこれを見て、なぜ、もっと簡潔な言い方ができないのかと思いました。
お客様に失礼にならない様に出来るだけ、
丁寧に言いたい気持ちは判ります。
また、はっきり原因が言えないという事情もわかります。
しかし、電車を利用するお客さんに
わざわざそれを言い添える必要もないし、
一つの単語に長い連体修飾語を使う必要もありません。
「現在、50分程度の遅れが出ています。
落雷による信号機の故障が原因と思われます。
ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」
これでどうでしょうか。先ほどの「お知らせ文」より少ない字数で、
しかも三つの文で表現しています。
これでしたら、読み違える事もありませんし、
キィ―ワードを手がかりに簡単に情報を得られます。
電光掲示板には無かった「申し訳ない」という気持ちも表現されています。
この事はお年寄りをはじめ、最近多くなった外国の人達、
慣れない生活をしている方達は、丁寧語の入った回りくどい文には
戸惑いを感じているのではないでしょうか。
国際化と大騒ぎしていますが、
我も我もと海外に出かけていくことでもなければ、
英語を学ぶ事でもありません。
多文化、多年齢の共生社会である事を認識し、
その違いに気付き、認め合う事ではないでしょうか。
そういうことに、私を含めて日本人はまだまだ鈍感です。
今は、車内放送でも慣れている人は別として、
車掌さんの活弁の悪さから駅名がはっきりと聞き取れない
事もあるようです。例えば、笑えるような
池袋 → 駅風呂、千駄ヶ谷 → 死んだかや、
信濃町 → 死の町、四谷 → お通夜
「こんな風には聞こえない」と言われるでしょうが、
一度聞いてみてください。
しかし、お年寄り、外国の方達にはチョッとした発音の違いで、
全く違った言葉に聞こえるのです。
こんな落とし話も有ります。
「タクシーの運転手さんに『目白』って言ったのに、
『目黒』に連れて行かれちゃった」と落語家が言っていた事があります。
乗った途端に眠り込んでしまったのが運の月ですが、
日本人同士でも、こういう事が起こるのです。
これからは、目に見えるバリアフリーばかりではなく、
単純明快な伝え方をもう少し考えていただきたいものだとつくづく思います。
社会が少しずつバリアフリーになっているとはいえ、
環境や人の認識の差などの多くの障害(バリア)があるために、
自分で決定したりする事をあきらめておられる
高齢者や外国の方が多いのではないでしょうか。
Posted
at 17:21
| 雑記帖
| この記事のURL
コメント(9)
| トラックバック(0)
昨日カレンダーを見ると、9月25日は「十五夜」ですね。
すっかり秋めいてきた頃に見る十五夜の満月は、
中国でも同じようにこの時期に月見をして、
