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メキシコ通信16 クリスマス・ディナー〜メキシコ家庭のクリスマス・イヴ [2007年12月28日(金) ]
メキシコは12月ともなると、通りの角々や大きな通りにはナシミエントといってキリスト誕生を祝う人形が飾られ、いやがうえにもクリスマス気分が高ってきます。


そして12月24日はクリスマス・イヴ。ここメキシコではその日をノーチェ・ブエナNoche Buenaと言い、またクリスマスの花(?)ポインセチアもノーチェ・ブエナと言います。なおクリスマスはナヴィダッNavidad、クリスマス・ディナーはセナ・ナヴィデーニャCena Navidena(nはnの上に〜。エニェ)と言います。
ちなみにメリー・クリスマスはフェリス・ナヴィダッFeliz Navidadとなります。

さて今年も知人の家庭に押しかけ、美味しいディナーをご馳走になってきました。


(左)知人ご夫妻 (中)長男夫婦 (右)お嬢さん

メキシコ人のほとんどは敬虔なカトリック信者。彼らのイヴの過ごし方は夜11時ごろ、家族・親戚一同が集まり、まずは近くの教会のミサへ。そして帰ってきて楽しいディナーとなるわけですが、私の知人達は信仰よりも食い気が優先(当然私も)。今年もミサはご遠慮申し上げて、のっけからディナーと相成りました。それでもはじまりは午後9時をまわっていました。

さてセナ・ナヴィデーニャ。まず第1のお皿。


これはバカラオBacalaoと言って干した鱈を使った料理。クリスマス・ディナーには欠かせない料理です。普通は鱈の身をほぐし、トマト、タマネギ、オリーブなどと一緒に煮るのですが、この家のバカラオはちょっと特別。まず干し鱈を2日かけて塩抜きし、それを5cm角くらいに切って先程の野菜と一緒にゆっくり時間をかけて煮込みます。そうすると身はホクホク、ナイフを入れるとホロッとほぐれます。まるで生鱈を食べているようですが、干してある分、身に旨みが凝縮されています。まあ日本で言えば京都「いも棒」のようなものです。この一皿だけでも至福の喜びです。

お次は二皿目。


(左)七面鳥 (右)本来なら詰め物になるパン、ベーコン、ジャガイモなどを炒めたもの

定番の七面鳥料理。スペイン語でパヴォPavoと言います。本来はメキシコのクリスマス料理ではなく、いつの時代だか分りませんが、アメリカから入ってきた料理です。
さてこの料理も他の家庭のものと、ちょっと変わっています。普通、七面鳥の中に詰めもの(右の写真が詰め物になるもの)をしてオーヴンで焼くのですが、そうするとどうしても焼きすぎの部分が出来てしまい、肉がパサパサとなり美味しくありません。皆さんも七面鳥ってパサパサして美味しくない、と言う印象をもっていませんか?でもこの家のは別。まず胸とモモを切り分け、別々に焼き上げるのです。そうすると皮はパリッ、肉はジューシーに焼きあがります。それに焼くときに出てくるスープをたっぷりかけ、詰め物を添えて召し上がれ。

そしてお次が、付け合せあるいは箸休め?の2品。サボテンとロメリート。


(左)ノパール (右)ロメリート

今では日本でも有名になっているサボテンの煮物。メキシコではノパールNopalと言います。タマネギ、にんにくなどと炒め、そして蒸し煮にします。その時欠かせないのが銅の鍋で調理すること。そうすると鮮やかな緑色が出てきます。もし銅鍋がなかったなら10円硬貨かアメリカの1セント硬貨を一緒に入れて煮ます。独特の酸味と苦味そしてちょっとねばり気があり、女性達に人気のメニューです。
何故って?
それはこのノパール、血糖値と血圧を下げる効果あるからです。
そしてお隣のロメリートRomerito。
これは日本で陸鹿尾菜(オカヒジキ)と呼ばれているそうです。それをモーレで煮込んだ料理。モーレとはチョコレートや20数種類の香辛料で作ったソースで独特の風味があり、通常は鶏肉などを煮込んで食べます。ちょっとカレー似た雰囲気のソースです。
このロメリート、トルティージャにくるんで食べると絶品です。

最後の料理は芽キャベツの温製サラダ。

そして飲んだの勿論、キリストの聖なる血・赤ワイン。この日は知人家族5人、お嫁さんのご両親そして私たち夫婦の総勢9人。あけたワインの数が9本。一人1本あけた勘定になりますが、女性群はあまり飲まなかったので・・・・
家に帰り着いたのは夜も更けた午前2時すぎ。
当然翌日のクリスマスはありがたいことに二日酔いと相成りました。

Feliz Navidad


ところでこれらの料理、全て作ったのは知人の長男。彼はある有名レストランでシェフとして働いていたのですが、今は家業の菓子屋を手伝っている次第。従って時々、腕がむずむずし、いたずらをしたくなるそうです。
メキシコでオフ会をする時、彼に料理をお願いしましょうか

Posted at 05:45 | メキシコ通信 | この記事のURL
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コメント


ヒロさいたま様

特にバカラオはかなりいけました。是非一度皆様にサービスしたいですね
ところでサボテン、今日本でも売っているのではないでしょうか
今度、日本に帰りましたら調べてみます
Posted by:メキシコのヒゲ親爺  at 2007年12月31日(月) 00:51

花さま

ミサに行かれるとは素晴らしい習慣ですね。
私は親の法事などで寺に行くぐらいで、自分でも信仰心の無さにあきれます。
そのくせ、観光で神社仏閣、教会を訪れるのが好きなのですから、その内天罰が下りそうです
Posted by:メキシコのヒゲ親爺  at 2007年12月31日(月) 00:47

えじま様

高校の時、ポルトガルにいらしたのですか
カトリック教徒でもクリスマスの過ごし方、いろいろあるのでしょうね。
Posted by:メキシコのヒゲ親爺  at 2007年12月31日(月) 00:43

魔女のルルさま

サボテン、いかがでした、口に合いましたか?
これを食べると痩せると言うのですが、メキシコの妙齢のお嬢様たち普段良く食べているので、スマートなはずですが・・・

ところでテキーラ、地方に行けば別ですが、メキシコ・シティの人々はあまり飲みません。カンティーナCantinaという居酒屋で皆が飲んでいるのはラム酒やメキシコ産ブランディーのコカ・コーラ割り。一発で二日酔いになりそうです。
Posted by:メキシコのヒゲ親爺  at 2007年12月31日(月) 00:40

Yakoさま

所変われば品変わるで、その土地に根付いた料理、大体いけます。
でも名物に上手いもの無し、ということわざもありますが・・・
Posted by:メキシコのヒゲ親爺  at 2007年12月31日(月) 00:36

風蘭さま

家庭料理、どこの国のでも美味しいと思います。アメリカのですら美味しいのですから(失礼)

この日飲んだワインは、
メキシコ産 日航ホテル開業20周年の記念ワイン。結構いけました。
アメリカ・カリフォルニア産 このワイン、バカラオに合いましたね。
スペインのリオハ。 こくがあって私の好きなワインの一つ。
あと他にフランス・ボルドー産のもの、アルゼンチンのマルベックなどなどがあったと思いますが、このあたりになると段々記憶が怪しくなってきます。
Posted by:メキシコのヒゲ親爺  at 2007年12月31日(月) 00:31

メキシコのクリスマス、リアルにそして美味しく納得です。料理各種、お国柄ですね。私も料理大好き人間ですので、興味深く読ませていただきました。
サボテン料理は挑戦したいですね。でも材料日本で売っているのかなあ?
Posted by:ヒロさいたま  at 2007年12月30日(日) 00:06

クリスマスのお料理にもお国柄を感じます。
どれも美味しそうな御馳走ですね。
私はというと息子家族を送り出したのがイヴの夜10時近く、ミサは9時からでしたから当然間に合わず、翌日の朝ミサ10時に出かけました。
家族優先の生活を心がけているので、まぁ、仕方ないわ。
遅ればせながらメリークリスマス
Posted by:  at 2007年12月28日(金) 21:42

メキシコのクリスマスの過ごし方に興味が有りました、
おかげで これでスッキリしました、

高校生の頃 ポルトガルの方に3,4年クリスマスを
一緒に過ごさせて頂いた経験が有ります、
同じキリスト教徒でも違うもんだな〜と、
勉強になりました。
Posted by:えじま  at 2007年12月28日(金) 17:02

    Feliz Navidad 

ミサはご遠慮申し上げてのディナーですか、
でも、日本人は仏教徒だから罰があたりませんよね
陽気なメキシカンのパーティが目に見えるようです。
あれ?クリスマスにはテキーラは飲まないのですか?
サボテンは身体にいいですよね。
サボテンジュースやサボテンステーキは食べた事があります。
Posted by:ルル  at 2007年12月28日(金) 15:07

日本では見ない料理を興味深く見せていただきました。
次が楽しみです。
Posted by:Yako.  at 2007年12月28日(金) 11:04

わぁすごく臨場感溢れるお料理の数々に、こちらも美味しくいただいたような気分になります!
料理って知りませんでした。銅鍋を使うと発色が良くなるということも。ほうれん草などのお料理にも良いのかしら?

こんなに美味しいお料理ですから、ワインも会話も進みますね
赤ワインはメキシコ産ですか?

Posted by:風蘭  at 2007年12月28日(金) 10:47





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