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親爺の料理教室(その1) 何でも屋〜ソバつゆ[2008年01月09日(水) ]

親爺の料理教室、その栄えある第1回。
あわび(もどき?)のオイスター・ソース煮込みにしようか、それともビーフ・シチュー、あるいは他の何にしようかと迷ったが、ちょうど我が家のソバつゆがなくなったので、それの作り方を紹介する。

このソバつゆ、なかなか優れものでソバのつけ汁やうどんのかけ汁(関西の方にはバカにされますが)の他、様々な日本風料理に使うことができる。したがってこれを作っておけばいざという時、役に立つこと請け合い。もっとも「昆布つゆ」や「追いがつおつゆう」などいろいろなつゆが市販されているが、この自家製のつゆ、市販のものとはるかに異なる風味豊かな味を提供してくれる。

まずは材料。
昆布
かつお節
醤油
みりん


これらの材料、詳しくは別の稿で記すが、できればいい材料を揃えたほうが味に決定的な差が出る。
でもメキシコでこれらを揃えるとなるとなると大変、特にみりんの入手がひと苦労。無ければ酒と砂糖でどうにかするが、今回は知り合いの日本食料品店で運良く入手できた。ただしメキシコ製。醤油はアメリカ産のキッコーマンがあるので、まあ不満ながらそれを使用。昆布とかつお節は日本から持参したものを使用。

さて作り方。まずはダシ作り
1)なべに2リットルほどの水を張り、そこに5cmX10cmくらいの昆布を放り込んでおく。昆布に切れ目を入れておくとダシが良く出るよ。
2)2、30分くらいしたら、その鍋を火にかけ昆布ダシをとる。そう時間は10分から15分位。まあできたら沸騰させないように。別に吸い物を作るわけではないので、ダシが昆布臭くなってもOK。
3)次に昆布を取り出し(昆布は捨てないこと)、新たにかつお節をこれでもか、というくらい入れてかつおダシを取る。このときも出来たら沸騰させないように。

【ポイント1】ダシはできたら沸騰させないこと。

4)2、30分加熱し、漉してやると綺麗な昆布・かつおダシが取れる。ダシを取ったあとのかつお節も捨てないこと。

次はカエシ作り
5)カエシの材料は醤油とみりん。ダシ:醤油:みりんの比率は大体4:1:1。身体の状態や季節、あるいは自分の好みで各自判断すること。

【ポイント2】ダシ:醤油:みりん=4:1:1

6)みりんを小さな鍋に取り、これも沸騰させないよう、アルコール臭がなくなるまで加熱。これがいわゆる「煮切り」。また醤油もできたら加熱。醤油とみりんを合わせる。これがいわゆるカエシ
7)カエシをそのまま保存し、使う時ダシと合わせてもいいが、私は面倒くさいのでダシとカエシをあわせてしまう。合わせた当座はそれぞれの味がなじんでいないので、かつおダシ臭い。
8)それをまた沸騰させないよう注意しながら煮詰める。2、30分おきにつゆをかき混ぜ、味見をする。段々かつお節臭さが無くなり、ダシとカエシがなじんでくる。自分の好みの味になるまで煮詰めればいいのだが、私の場合、全体の量が1/2くらいになるまで煮詰める。
9)それを冷まして、別の容器に移して冷蔵庫に保管。添加物なし(材料に添加物が入っていなければの話だが)のすっきりした自家製ソバつゆの完成。

さてこの自家製ソバつゆを使った料理、その利用範囲の広さに驚きの声があがる。薄める場合はダシか水を加えてやれば良い。
【ソバのつけ汁】
そのまま薄めずに使う。市販の乾麺でもこれを使えば有名蕎麦店以上の味が楽しめる。
【うどんのかけ汁】
自分の好みに薄めて温かいうどん(ソバでもいいが)にかける。色が濃いので関西の人に向かないかも。
【吸い物(すまし汁)】
昆布かかつお節で取った一番だしにほんの少量加える。多いと黒くなるので、塩味が足りなければ塩を適時加えてやる。醤油で作るよりも味に深みが出る。
【ポン酢】
柚子や橙、カボスやスダチなどの柑橘系の絞り汁を加えてポン酢にする。市販のものとは一味も二味も異なる。前に紹介したおでんなどこれを使うと味が一段と増す。メキシコではライムを絞って。
【すきやき】
ワリシタとして使う。砂糖、酒などを加えて自分の好みに。関東風のすきやきの場合、このワリシタと言うソースを使うが、関西風では醤油の代わりに使ってもすき焼きの旨みが倍増すること請け合い。
【てんつゆ】
適当に薄めて、天ぷらのてんつゆに。
【煮魚、野菜の煮物】
好みの味に薄めて煮魚や野菜の煮物のソースに。またみりんを加えてやれば照り焼きソースにもなる。煮魚の場合、かつおダシが魚と重なるので良くないと言うが、料亭料理ではないし、第一正直言って私、そこまで味がわかりません。
【うなぎの蒲焼、ヤキトリ】
適当にみりんや砂糖を加えてやれば蒲焼やヤキトリのつけ汁になる。

などなど書き出したらキリが無いのでここで止めますが、最後に付録を。
【付録1】牛肉の甘辛煮
牛肉(切り落としでも小間切れでも昨日のしゃぶしゃぶ、すきやきの残りでもまた豚肉でも鶏肉でも良い)をニンニクの千切りと長ネギの千切り(長さ3cmほど)と一緒に脂で炒め、そこにこのつゆ適当にを入れて、甘辛に煮付ける。好みで砂糖、みりんを加えても良い。私はよくハチミツを入れる。汁気がなくなったら出来上がり。最後にあさつきや紅生姜を加えても良い。メキシコでは生の青唐辛子のみじん切りを加える。
これ酒の肴に最高。ただし飲みすぎ、血圧の上昇には注意を!
【付録2】昆布の佃煮ダシを取った昆布を千切りあるいは2、3cm角に切り、ヒタヒタよりちょっと多目の酒で煮込む。酒が煮詰まりかけた時に醤油かこのつゆを加え、それが煮詰まりかける寸前で火を止める。これでなんともすっきりとした自家製昆布の佃煮の完成。
【付録3】かつおのふりかけ
漉し取ったかつお節に醤油と酒を加え、煮ていって汁がなくなったら煎り焼きにして汁気を飛ばす。そこに煎りゴマを包丁で軽くたたいて加えて出来上がり。

アッそれからもっとも大事なこと
【ポイント3】用済みの鍋などサッサと洗ってもとあった場所にしまうこと。
台所を汚しておくと女房殿に叱られますぞ

Posted at 00:25 | メキヒゲ流 親爺の料理教室 | この記事のURL
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コメント


ヒロさいたま様
コメントありがとうございます。
ここに書いたようにこのつゆ、優れものです。
一度お試しあれ
Posted by:メキシコのヒゲ親爺  at 2008年01月15日(火) 00:30

うーん
ここまでやるか「自家製ソバつゆ」。市販の出汁の素で、ぱっぱっとやってましたが、「素」からねー。
どうしても、食べる料理作りに夢中になってしまうので。時間あるときに挑戦してみようと思いました。ありがとうございます。
Posted by:ヒロさいたま  at 2008年01月14日(月) 18:03

魔女のルルさま

本格的なんてとんでもない!
ただのガッツキ。心はいつも花よりダンゴ

そう言えば魔女様たち、手抜きの
元祖、本家本元、女王様
ですよね。
今度一度「鼻をピコピコ」のテクニック、教えてください。
でも人間にはムリか
Posted by:メキシコのヒゲ親爺  at 2008年01月13日(日) 00:23

花さま

手抜き結構、大賛成、大歓迎
料理は簡単、安価、美味でなくっちゃ

このつゆも作る時、ちょっと時間がかかりますが、一度作ってしまえば、あとはお茶の子サイサイ。

うちのかみさんなど、手抜きで余った時間ジムに通い、ヨガにピラテス、キックボクシングにボディ・ビル、か弱き亭主を尻に敷くため、身体の鍛錬に日夜余念がありません。
Posted by:メキシコのヒゲ親爺  at 2008年01月10日(木) 23:30

えじま様

カリフォルニアのナパ・バレー、カリフォルニア産ワインで有名ですが、大関、月桂冠、白鹿などの大手の酒造メーカーが進出し、アメリカ産の日本酒を造っています。
またキッコーマンやヤマサも進出しており、スーパーなどではそれらが日本より安く売っているようです。
メキシコではようやく醤油がデパートやスーパーに並ぶようになりましたが、かつお節や昆布はまだまだです。一部の日本食料品にはありますが、日本の2〜3倍もしますので、なかなか手が出ません。
したがってそれらは日本から持って行くようにしています。

ところで私の本業ですが、しがない貿易屋です。美味しいものを食べたい一心で悪戯している次第です。
Posted by:メキシコのヒゲ親爺  at 2008年01月10日(木) 23:26

hassan様

こちらこそ初めまして。
冷え冷えの蕎麦、最高ですよ。
是非一度、試してください

鯖寿司の作り方、一度ご教授のほどお願い致します。
Posted by:メキシコのヒゲ親爺  at 2008年01月10日(木) 23:21

京子姫さま

料理の鉄人とはお恥ずかしい。
実はこのソバつゆ、市販の乾麺を少しでも美味しく食べようと思ってトライしたもの。まあお陰さまで納得いく味にはなりましたが・・・(ソバ打ちまでなかなか到達しません)

でもこれ作っておくとアッという間になくなってしまいします。どうもうちのかみさんが煮物に使っているようなのです。花さんではありませんが、手抜きには最高です。

男の料理教室〜「女にぎゃふんと言わせる、極め付きレシピ」 どうぞお手柔らかに。
Posted by:メキシコのヒゲ親爺  at 2008年01月10日(木) 23:18

バタバタしていまして、訪問が遅くなりました〜

レシピを拝見、ただただビックリです!!
本格的ですね〜、恐れ入谷の鬼子母神です。
いつも台所にいる主婦のほうが、案外、
ダシの素などで簡単に済ませているかもわかりませんね?
私の場合は…
鼻をピコピコの魔法で味付けしちゃいますが〜(笑)
Posted by:ルル  at 2008年01月10日(木) 14:54

ぶー様

材料で差が出るのは確かですが、特に気をつけているのは調味料。なるべく良いものを揃えるようにしています。
買う時は高いのですが、一度に使いきるのではありませんので余り懐が傷みませんし結果的にはかえって経済的かも。
まあ調味料のことは別稿で。

とにかくじっくり研究してください。
Posted by:メキシコのヒゲ親爺  at 2008年01月10日(木) 06:09

ベテラン主婦の私でも近年手抜き気味。
お恥ずかしい次第です。
初心にかえって主婦業に励みましょう。
Posted by:  at 2008年01月09日(水) 21:09

1字見落とさず じっくりと拝見しました、
アメリカ製の醤油に、メキシコ産みりん ですか?
そんなのが有るのですか? 
日本の味も国際的になっているのですね、
鰹節やコンブ、日本酒はやはり地元産でしょうか?

ところで お仕事は料理の関係でしょうか?

仰る通り うどん屋に仕事に行った時に 
入れるカツオの量にビックリした経験が有ります。
Posted by:えじま  at 2008年01月09日(水) 18:41

はじめまして、そばつゆの作り方拝見いたしました。メキシコは暑いところだというイメージがありますが、冷え冷えの蕎麦は美味しいでしょうね。私も年末に鯖寿司を作りまして好評でしたが、メキヒゲさんに比べればまだまだのようで、反省!
Posted by:hassan  at 2008年01月09日(水) 17:38

メキヒゲさん。すごいですね〜。料理の鉄人じゃないですか。オソレイリマシタ。
とても参考になります。いろんな料理に使える万能たれ。メモメモ。  やはり、男の料理教室、「女にぎゃふんと言わせる、極め付きレシピ」という事で、計画を練っちゃおう〜と。
Posted by:京子姫  at 2008年01月09日(水) 11:58

作り方が詳しくで助かります
材料で決定的な差が出る...確かに

今はゆっくり読む時間が無いので
明日にでもじっくり見せていただきます
Posted by:ぶー  at 2008年01月09日(水) 02:28

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