メキシコは12月ともなると、通りの角々や大きな通りにはナシミエントといってキリスト誕生を祝う人形が飾られ、いやがうえにもクリスマス気分が高ってきます。
そして12月24日はクリスマス・イヴ。ここメキシコではその日をノーチェ・ブエナNoche Buenaと言い、またクリスマスの花(?)ポインセチアもノーチェ・ブエナと言います。なおクリスマスはナヴィダッNavidad、クリスマス・ディナーはセナ・ナヴィデーニャCena Navidena(nはnの上に〜。エニェ)と言います。
ちなみにメリー・クリスマスはフェリス・ナヴィダッFeliz Navidadとなります。
さて今年も知人の家庭に押しかけ、美味しいディナーをご馳走になってきました。
メキシコ人のほとんどは敬虔なカトリック信者。彼らのイヴの過ごし方は夜11時ごろ、家族・親戚一同が集まり、まずは近くの教会のミサへ。そして帰ってきて楽しいディナーとなるわけですが、私の知人達は信仰よりも食い気が優先(当然私も)。今年もミサはご遠慮申し上げて、のっけからディナーと相成りました。それでもはじまりは午後9時をまわっていました。
さてセナ・ナヴィデーニャ。まず第1のお皿。
これはバカラオBacalaoと言って干した鱈を使った料理。クリスマス・ディナーには欠かせない料理です。普通は鱈の身をほぐし、トマト、タマネギ、オリーブなどと一緒に煮るのですが、この家のバカラオはちょっと特別。まず干し鱈を2日かけて塩抜きし、それを5cm角くらいに切って先程の野菜と一緒にゆっくり時間をかけて煮込みます。そうすると身はホクホク、ナイフを入れるとホロッとほぐれます。まるで生鱈を食べているようですが、干してある分、身に旨みが凝縮されています。まあ日本で言えば京都「いも棒」のようなものです。この一皿だけでも至福の喜びです。
お次は二皿目。
定番の七面鳥料理。スペイン語でパヴォPavoと言います。本来はメキシコのクリスマス料理ではなく、いつの時代だか分りませんが、アメリカから入ってきた料理です。
さてこの料理も他の家庭のものと、ちょっと変わっています。普通、七面鳥の中に詰めもの(右の写真が詰め物になるもの)をしてオーヴンで焼くのですが、そうするとどうしても焼きすぎの部分が出来てしまい、肉がパサパサとなり美味しくありません。皆さんも七面鳥ってパサパサして美味しくない、と言う印象をもっていませんか?でもこの家のは別。まず胸とモモを切り分け、別々に焼き上げるのです。そうすると皮はパリッ、肉はジューシーに焼きあがります。それに焼くときに出てくるスープをたっぷりかけ、詰め物を添えて召し上がれ。
そしてお次が、付け合せあるいは箸休め?の2品。サボテンとロメリート。
今では日本でも有名になっているサボテンの煮物。メキシコではノパールNopalと言います。タマネギ、にんにくなどと炒め、そして蒸し煮にします。その時欠かせないのが銅の鍋で調理すること。そうすると鮮やかな緑色が出てきます。もし銅鍋がなかったなら10円硬貨かアメリカの1セント硬貨を一緒に入れて煮ます。独特の酸味と苦味そしてちょっとねばり気があり、女性達に人気のメニューです。
何故って?
それはこのノパール、血糖値と血圧を下げる効果あるからです。
そしてお隣のロメリートRomerito。
これは日本で陸鹿尾菜(オカヒジキ)と呼ばれているそうです。それをモーレで煮込んだ料理。モーレとはチョコレートや20数種類の香辛料で作ったソースで独特の風味があり、通常は鶏肉などを煮込んで食べます。ちょっとカレー似た雰囲気のソースです。
このロメリート、トルティージャにくるんで食べると絶品です。
最後の料理は芽キャベツの温製サラダ。
そして飲んだの勿論、キリストの聖なる血・赤ワイン。この日は知人家族5人、お嫁さんのご両親そして私たち夫婦の総勢9人。あけたワインの数が9本。一人1本あけた勘定になりますが、女性群はあまり飲まなかったので・・・・
家に帰り着いたのは夜も更けた午前2時すぎ。
当然翌日のクリスマスはありがたいことに二日酔いと相成りました。
Feliz Navidad







ところでこれらの料理、全て作ったのは知人の長男。彼はある有名レストランでシェフとして働いていたのですが、今は家業の菓子屋を手伝っている次第。従って時々、腕がむずむずし、いたずらをしたくなるそうです。
メキシコでオフ会をする時、彼に料理をお願いしましょうか
Posted
at 05:45
| メキシコ通信
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