今日はボヤキ爺の戯言です。
公共事業振興のための河川上流域での無駄ダムが多い。政府は電源・治水・灌漑・工業用などの理由をつけて建設してきた。これについては後日書きたい。
今日は乱造堰堤に警告を発したい。
堰堤も、治水・灌漑などの理由で乱造されてきた。林野行政の失敗をカバーするために。
戦後日本中の山林は、天然広葉樹林を切り倒し、かわりに杉を植林してきた。ところが杉は根が浅いため水持ちが悪い。このため大雨が降ると一気にドット川に水が流れ込む。そのため下流域での水害が多発した。
それを防ぐためダムという緩衝吸収物を増設した。それでもなお吸収しきれぬので、堰堤も造った。堰堤は建設直後のみ小型ダムとして機能するが、上流からの土砂流入で湛水面が2・3年したら埋没する。と、その機能を喪失するので、埋没土砂を浚って元に戻す必要がある。
にもかかわらず、それをせずに新たに堰堤を追加増設するのだ。したがって元あった堰堤と堰堤の間に追加することになり、堰堤はやがて雛壇状になっていく。これが現状なのだ。
建設行政は真の原因に対処せず、結果にのみ対処しているのだ。つまり対因療法をせず対症療法のみ考えてきた。医者が痛みの原因治療をせずに、鎮痛剤のみを投与するようなもの。
本来の対策は杉を伐採して、元の広葉樹を植林することだ。広葉樹の代表はブナ。一本のブナはその根元に1トンの水を蓄えてくれる。それにより洪水を防ぐ役目を果たす。
おまけに、植林した杉林は今や放置・荒廃している。杉の価格が長年低迷し売れないためだ。山は死んでいるといってもよい。林野庁は赤字つづき。山林業者も低迷。これらの責任は、林野行政と建設行政のダブル失政のせいなのだ。恩恵を受けたのは土建業者のみ。
自然破壊の被害は、様々な分野に及んでいる。野生動物にも。
近年、熊・鹿・猪・猿・などがエサ不足のため、麓の村に定置し作物を荒らす。鳥類はエサ不足で棲みかを追われ減少の一手だ。虫・昆虫も杉林では生きていけない。
なかでも渓流漁は最大の被害者だ。山荒れで増水・減水の繰り返し、土砂の流入で棲みかを失い、エサの川虫がいなくなり、挙句の果ては堰堤の乱造で上下移動すら遮断。かれらは秋の産卵期にはるか上流に移動して産卵する習性があり、これで種を存続してきたのだ。
今や天然渓流漁はいなくなり、漁協の放流にのみ頼る始末。漁協の放流で釣りはすべて有料になった。わがホームリバーでは年鑑札16000円だ。遠征先河川での支払いは年間2・3万の支出になる。 嗚呼、なにおかいわんや。
あらためて私は関係行政機関に警鐘を鳴らしたい。
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なんか「風が吹いて桶屋が儲かる」論法といわれるかな?