私の長男は静岡県のある都市に20年住んでいる。
大学までは普通だったが、なぜか社会人になってからガラリとグルメに変身した。
外食はもとより、自炊するにも旨いもんを追及する。結婚してからも、食べたいものを自分で作る。共働きという事情もあるが、それ以上に旨いもん志向がそうさせるのだ。
なかでも「自家製燻製」に目がない。生肉・生魚を自分の好みに燻製にするのだ。様々な香辛料を駆使して仕上げる。これが結構いける。
ある年私が渓流釣りの遠征で岐阜県・奥飛騨の渓に行き、長男を現地に呼び寄せたときのこと。こちらより半日早く現地に入り、自分で釣ったアマゴや岩魚を河原で燻製にして、バーベキューパーティーに招待してくれたことあり。まさに燻製ヲタクである。
そんなこんなで旨いもんがあれば、遠方でも確かめに出かける。それが嵩じて旅行マニアになってしまった。伊勢志摩や信州は毎月行くようだ。北海道なんか年に3回は出かける。だから貯金なんぞない。そのせいか、マンションに行っても家具調度品は数年来なにも変わらず、着るものも古いものの着つづけで、そっちには無頓着だ。金の使い途が偏っているのだ。
まあ自分たちで稼いだ給料をどう使おうが自由だが、親の私としては将来のために蓄えたらと心配する今日この頃である。
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