買い物帰り、この交差点にたどりつく頃には、荷物の重さで疲れてくるせいか「ものおもいにふける」ことが多いのです。そうすると、どこからともなく鈴の音の妙なるしらべが聞こえてきます。最初は耳を澄まさなければ聞こえないほどに、なれてくるとその音がその疲れを癒してくれるほどに。
すると、青信号なのに渡らないで、そのまま聴き入ってしまったりするのです。今日がそうでした。
どうしてこんな音がするのかしら?銀座ソニービルの階段のように人が通ると反応する、仕掛けがあるのかしらとあたりをぐるぐる探しました。
そうして気がつきました、この案内文字に。
そうだったのか。さっきから目の前にあった黄色い住所表示板。ここから音は流れていて、その役目をはたしていたというわけです。
青になると童謡が流れる信号はよくみかけるけれど、なるほどね、鈴の音ときましたか。電子音とはいえ、鈴の音は心が洗われるようで、心地よいものです。
あまり交通量のない交差点だからこそできる音なのが皮肉なことですが、わたしは大いに助かっています。暮れのなにかと心せわしいひととき、ここまでくれば、あと少しと心癒されるのですから。



















