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気がつけば、まだまだ本棚には、忘れられたように絵本が何冊かあります。
手にとれば、わあ、なつかしい。表紙は色あせ、ところどころ破け、らくがきさえも。
それでも手放せなかったのは、わたしの「たからもの」だからかもしれません。
そんな愛着のこもった絵本とともに日々の暮らしを気ままにつづります。
ぜひ、あそびにきてください。

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空中庭園のお客様♪ [2008年08月04日(月) ]
 さっき、洗濯物をベランダに干していて、植木鉢の向きを変えました。そしたらね、こんな子がエニシダの植木鉢にとまっていました。ほっそりとした美形のこの子。

 わかるかしらね、バッタだとおもうのですけれど、虫くんがニガテなわたしはこれ以上近づけません。バッタくんは保護色していますから、ニンゲンに気づかれたとは思っていないと思います。

 これくらいにすると、おわかりいただけますかしら?ここは集合住宅の五階のベランダ、おこがましくも空中庭園とよんでいますけど。周囲は同じような建物が集まって一つの街を作っています。都会のオアシスとでもいえそうな公園が点在しているとはいえ、こんな五階のベランダのささやかな緑にまでこうして虫はやってきます。

 今日も暑い一日になりそう。ぞんぶんにやすんでいきなさいねと、ほっと癒されたひとときでした。

Posted at 11:22 | ステキなはなし | この記事のURL
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おいしいキャンドル? [2008年07月31日(木) ]
 このところずっとブログを書かずに日々が過ぎてしまいました。それで、何をしていたかというと……、これを作っていました。おいしそうでしょう?

 ちがう、ちがう、これは食べ物ではありません。そう、フローティングキャンドル。こんなふうに、水に浮かべて火をつけると、ほら、ステキでしょ?炎が水面やガラスに反射して妖しくゆれます。涼しげです。これ、ホント。

 仕上げに、エッセンシャルオイルを一滴たらしましたから、ほのかにラベンダーの香りもしてきます。家の中にあるものを利用して、意外にもカンタンに作れてしまいました。きままなわたしにも出来たくらいですから。

 暑くて、暑くて、外にお出かけできないから、お家の中で何をしていたかと思えば、こんなお熱いものを作っていたのでした。断然、次回のキャンドルナイト(夏至や冬至に照明を消しキャンドルを灯して過ごそうという運動)が楽しみになってきました。その前に、この暑さ、なんとかならないかしらぁ♪

Posted at 07:40 | ステキなはなし | この記事のURL
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散歩のおまけ♪ [2008年06月15日(日) ]
 いくつかある散歩コースの一つで、このコンビニの脇を通ります。

いつもはこの右手を直進するのですが、ふと、左手に視線がいきました。何かが気になったから。

なに、なに?と自分でもわからないまま近づいていくと、

この貼り紙と一緒に目にとびこんできたのが、これ。

 そう、金魚さん。使わなくなった浴槽に水を張って水槽にしてある。グッドアイディァね。ちっとも気づかなかった。水槽はずっと前からあったのでしょうが、この貼り紙は最近のもの。それで、視線がいったのでしょうね。

 これからはここを通るたび、金魚さんに挨拶して、なごむことになりそう。今日の散歩のおまけ。何か得した気分。

 もうひとつおまけ。通り道に咲いてました。何の花?

「野に咲く花の名前は知らなぁい、けれども野に咲く花がぁ好ぅき♪」と思わず歌いだしていました。だから散歩大好き。プロフィールの趣味の欄に散歩とちゃあんと書いてある。今日は道草はしたけど、迷い道はしませんでした。

 東京地方は今朝も平和な休日風景ですが、昨日の地震で被害に合われた方々のことを思いながら歩きました。故郷新潟も、災害つづきで、他人ごととは思えないから。

 もとどおりになるには、想像を超える時間がかかりそう。心より、お見舞い申しあげます。

Posted at 09:38 | ステキなはなし | この記事のURL
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二千年前の手仕事に癒されたはなし♪−きままのめちゃくちゃキルト− [2008年06月12日(木) ]
 いつだったか上野に『ナスカ展』を見に行ったとき、数多くの展示物の中で、ひときわわたしの目をひいたものは、ひっそりと展示ケースにいれられたとても小さいものでした。

 それは、縫い物をする針とそれを入れておく筒。筒は十数センチくらい、針はそれより小さく細い細いものでした。筒は中が空洞の植物の茎、針はとげ、だそう。

 植物が二千年以上も形を残していることに驚くとともに、工房などで働く職人のものではなく、普通の人が使っていたらしいことに二度びっくり。ナスカでは、二千年以上前から現在と同様に、普通の女性が縫い物、織物、編み物をしていたのですね。

 さて、わたしは手仕事は苦手。なのにある日、突然、手さげ袋を作りたくなりました。しゃにむに針に糸を通すと、手近にある適当な大きさの布を探して、いきなり縫い合わせることから始めました。

 頭の中に、「ふわっとした感触の布の手提げ」というイメージだけがありました。それをめざして邁進した、とでも言いましょうか。ものさしで計ったり、型紙を作ったりする手間がおしかったし、その知識もなかった。

 作り方(マニュアル)のとおりにする、というのがことごとくイヤなのでした。そうして出来あがったのが、この手さげ袋。これが、完成したときの満足感といったら、「形あるもの」をこの手で作ったぞ、とうとう「やったぁ」てなもんです。

 勝手にこれを、「めちゃくちゃキルト」とよんでます。だって、ほんとうにめちゃくちゃなんですもの。一つとして同じ大きさはなく、刺繍もビーズもアップリケも自己流。適当に、やめたり、つぎ足したりと、それこそ気ままなもの。

 そうやって、作っているうちに、気づかされたのは布の柔軟性。左右の布の長さが少しくらい違っても、縫いかげんで同じ長さにできる。それはどちらかの布がどちらかに合わせているのです。この布のやさしい気持ちを感じたとき自然に心が癒され、ややこしい気持ちがほぐれていきました。

 二千年前の女性たちも、そうだったかしら?それに、この中にはナスカの二千年には負けますけれど、百年前の曾祖母の着物の端切れも混ざってる。現代の布と古い布のミスマッチ。わたしの子どもたちも会ったことがない母方の曾祖母がいつも側にいてくれるうれしさも一緒に縫いこみました。

 「これ作ったのよ」と今年八十二歳なる実家の母にみせたとき、袋を裏にひっくりかえして、すみずみまでチェックしようとするのが少し恨めしいのでした。器用な母と違い、手仕事などしたことがなかったのですから。それでも合格したようで何も言いませんでしたよ。

 というより、ものさしで計るでなく、作り方があるでなく、めちゃくちゃにはぎあわせただけのバッチワークというものが母の範疇になかっただけかもしれません。この手さげ、はじめての作品(?)ですから、もったいなくて、とても使えません。今も壁にかけて飾っています。

 今朝も東京地方は雨。よく降りますこと、梅雨ですものね。こんな日は手仕事などをするのにちょうど良いのでしょうね。

 実は、これで満足したらしく、以後は手仕事らしいことは何一つしていないのです。そろそろ始めたら?ですって!あぁ〜、え〜と、あのぉ、そのぉ、むにゃむにゃ。

Posted at 11:52 | ステキなはなし | この記事のURL
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100円ショップから来た福ちゃん♪ [2008年06月06日(金) ]
 昨夜、超残業で日付が変わる頃に帰宅した息子。帰宅のあいさつもそこそこに、無言のまま食卓に。息子の身体中から「疲れたぜ光線」がとげとげになって出てる。

 そうなると声をかけるのもためらわれる。食事の用意だけしてそそくさと自室へ引き取ろうとしたら、テーブルで何かを探すそぶり。それに気づいてこの子を食器棚からとりだして、そっと差し出す。

 そ、福ちゃん。お醤油さし。それをみた息子の表情がゆるんだのをわたしは見逃さなかった。息子はプチンとテレビをつける。ほっ。まだ、声は発しないけれど、こうなればしめたもの。ご機嫌がなおってきた証拠。

 ヤッタァ。心の中でガッツポーズをして自室にひきとる。福ちゃん、ありがとうね。下から見上げているこの子をみたら、誰でもふっと心がなごむはず。

 この愛らしさ。100円ショップでみつけて、思わず買っちゃったんだけど、ホント、連れて帰ってきてよかったぁ。どことなく、娘のお婿さんに似てるの。いっつもこんな顔してる関西の人なんですよ。

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コンビニエンスストアのお嬢さん♪ [2008年05月15日(木) ]
 お気に入りのコンビニエンスストア(コンビニと略しましょうか)というのがあります。全国展開のSというお店は、駅から徒歩十分のわがやのまわりの、あそことここと駅前と線路の向こうとざっと数えても五軒あります。

 それでも、行くのはやっぱり古くからある駅前のお店。ほかのお店だとどうも落ちつかない。コンビニなんてどこも同じと思いますか。いえいえ、それは違います。同じSでも、ある店に置いてあるものがこちらにはなかったり、逆だったり。

 駅前のこのお店のレジのお嬢さんは、入れ替わりの激しい店員さんにはめずらしく、もう何年も同じ人。そうすると安心するんです。「あ、あのお嬢さんだわ」と。

 学生の頃からでしょうから、もう十年近くになるのではないかしら?と、きのう初めて話しかけてみました。「あなたがいるとほっとするわ。長いね、何年になるの?」と。「いえいえ、わたしも年をとりました。二十歳すぎましたから」などとごまかされてしまいました。

 ところが、次に寄った銀行で、おサイフがないことに気づきました。「あれ?コンビニで支払いをしたときにはおサイフから小銭をだしたのだから、もしや」とあわてて引き返すと、やっぱりありました。

 あのお嬢さんが「追いかけたんですけどね」と渡してくれました。「めずらしく話し込むからよね。毎日こんなことばかり」と言いわけするのでした。そのときコンビニでうけとったのがこれ。

 そう、本。中身はこれ。

 このあいだの月曜日に読書感想文を書いた『ウランバーナの森』。図書館で借りた本を気に入ると、ネットで注文し、こうして、コンビニで手に入れてしまう。今回も、本屋さんに行かずじまい。

 こうして、どんどん本屋さんから足は遠のき、コンビニエンスストアはどんどん近くなる、のです。あの、お嬢さんも、まだまだつづけるそうですから、ね。

Posted at 09:23 | ステキなはなし | この記事のURL
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苺のケーキが好きなわけ♪ [2008年05月01日(木) ]
 わがやでは、息子の誕生日にはピザパイ、娘の誕生日には苺のケーキ、とそれぞれの好物でお祝いするのが、いつの頃からか習慣のようになっていました。今日は娘の誕生日。現在は結婚して関西に住んでいますから、なかなか会う機会もありません。ですから、こうして、パソコンで作ったケーキでお祝いしましょうか。

 これを作りながら、娘が苺のケーキが好きなわけに「あっ」と思い当たりました。そう、あれは娘が二歳の冬、手術のために緊急入院したことがありました。明日がクリスマスイブという日でした。クリスマスの翌日に手術と決まり、それならばとの医師のはからいでクリスマスは自宅ですごせることになりました。

 入院したばかりなのに、明日はもう一時帰宅かと落ち着かない気持ちで、付添用の簡易ベッドで迎えた病室でのこと。消灯時間に、ナースが見回りに来て、電灯をつぎつぎと消していきました。それから長い夜が始まるはずでした。

 シーンとした病室に一瞬の間、それから突然、ほんとうに突然、「メリークリスマス」と元気な声が病室中に響きました。「えっ、なになに」と身体を起こすと六人部屋の同室の五人が笑顔で手招きしているのです。「クリスマスパーティよ」と。

 入院したばかりのわたしたちの分も用意されたパーティのメインは、どこから調達してきたものか、白い生クリームのうえに苺がのった特大クリスマスケーキでした。娘は目をキラキラさせて、切り分けてもらった、一番おおきな苺のついたケーキをほおばったことはいうまでもありません。

 深刻な症状の患者が一人もいない耳鼻咽喉科の病棟だからできたことでした。五人のうち三人は翌日に退院を控え、二人はお正月を自宅でむかえるための一時帰宅を控えていたのでした。お祝いとお別れ会を兼ねた全員お寝巻き姿のクリスマスパーティでした。けれども、忘れがたい、なんとステキなクリスマスパーティだったことでしょう。

 電灯を半分つけて、ひそひそ声でつぎつぎとうたった「きよしこの夜」、「ジングルベル」、「赤い鼻のトナカイ」、「聖者の行進」、そして、娘の好きな「キラキラ星」。

 そう、このときの「苺のクリスマスケーキ」こそが彼女のお祝いごとの原点に違いないのです。娘自身も気づいていない無意識の意識。そう、そう、そう、ちょうど、わたしが描いたこんな感じのケーキでしたよ。

 そういえば、同じ時期の個室に喉頭ガンで自分の声を失ったご婦人が入院されていました。年が明けて松の内がすぎた頃に、娘が退院することを知ったその方がわたしたちの病室をたずねていらっしゃいました。そして、「あなたに遊んでもらってうれしかった」と人工声帯でおっしゃって、涙を流されました。

 人見知りをしない娘は、通りかかるすべての人に声をかけ、紙風船で遊んでもらったそうです。考えてみれば、小さい女の子が通りかかるたびに「遊んで、遊んで」と言ったなら、無視できる人は、きっと、いませんよね。

 そのとき、むじゃきに周囲に幸せをふりまく魔法の杖をもったこの娘は、なんて幸せなのだろうと、心にあたたかいものがあふれてきたのでした。

 あれから、二十五年。五月一日のお誕生日おめでとう。心の中に魔法の杖をもちつづけ、ときには、ふってみるのよ。このことを忘れないでね。わたしの心からの願いよ。

Posted at 07:47 | ステキなはなし | この記事のURL
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