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気がつけば、まだまだ本棚には、忘れられたように絵本が何冊かあります。
手にとれば、わあ、なつかしい。表紙は色あせ、ところどころ破け、らくがきさえも。
それでも手放せなかったのは、わたしの「たからもの」だからかもしれません。
そんな愛着のこもった絵本とともに日々の暮らしを気ままにつづります。
ぜひ、あそびにきてください。

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☆もし、マティスホテルがあったなら [2008年07月21日(月) ]
 誰にも描けそうだけれど、決して誰にも描けない絵、というのがあります。そう例えば、マティス。影というものを排除したぬり絵のような絵。わかりやすい絵というのかしら?誰ですか、きままの性格にそっくりというのは?

 今日ご紹介するのはその『マティスの絵本 泊まってみたいな』です。もし、マティスホテルがあったならどの部屋に泊まりたいですか?という絵本。すてきじゃありません?

 一時期、趣味で都内のシティホテルをいくつか泊まり歩いたことがあります。その感想を正直に申し上げてよろしいでしょうか?

 どのホテルの部屋も似たりよったり、画一的で無機質な印象。意識的に温かみというものを切り捨てています。いったん部屋の中に入ると、「あれれ?ここは何ホテルだっけ?」というくらいに、見分けがつかない。

 ゆいいつ飯田橋にある邸宅のようなホテルがコンドミニアムのようで個性的でした。外国人の長期滞在が多いと聞き、納得したものです。

 あぁ、でもこれはあくまでも私見。豪華ではないけれども清潔で居心地よく整えられた家具や椅子などのインテリア、おいしい食事をホテル内でしっかりとれて、目に見えないサービスで守られている、そんなホテルがわたしの好みですから。

 ほんとうに個性的で、温かみのある居心地の良いホテルって、国内には少ないように思います。どうしてかしら?一昨年プロバンスをめぐったとき、三つのホテルを泊まり歩き、それぞれに部屋の形からインテリアまで個性的でしたから、なおさらです。

 さて、この絵本、マティスが描いた、部屋の絵をホテルの一室ととらえて、紹介しています。マティスは室内の絵をたくさん描いているのです。そして、プロバンスで晩年をすごし、ずっとホテル住まいだったそうですから。

 わたしの好きな金魚の絵(3月16日と4月2日の記事にて紹介)も、ほら、このとおり。

 ちょっと大人っぽい感じの4号室なんですって。NNNNN。名画をこんなふうにとらえるのは面白いと思います。そして、幼い頃からこうした絵を楽しむことは大切です。そうでありたかったな、と悔いをこめていま、この絵本をながめているのです。

☆きょうの絵本
小学館あーとぶっく10「マティスの絵本 泊まってみたいな」
2005年6月10日発行 著作者 結城昌子 発行者 田中修 発行所 小学館

☆きょうの絵本のことば
  ガラスの鉢が金魚さんたちのホテルなの?

Posted at 08:03 | 絵本 | この記事のURL
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