それは、絵本『クマのプーさん』。黄ばんで風格のあるこの本は、絵本というよりはお話集です。主人公の男の子クリストファー・ロビンの大切なお友達のぬいぐるみ、クマのプーとがおりなすおはなしは、フフッとおもわず、ひきこまれずにはいられません。
どちらかといえば、小さないたずらが困った事件に発展するというおはなしですが、そこはイギリスの児童文学。お国らしいユーモアがちりばめられています。
以前とりあげたときは、同じ本の雪の日のお話でしたが、今回は、今日の東京地方のように晴れの日のお話を選びましょうか。「プーが、あたらしいゆうぎをはつめいし、イーヨーが、なかまにはいるおはなし」という長い題名です。
このおはなしは松ぼっくりを使ったあそびをプーがはつめいすることからはじまります。「松の木」といえばとても日本的な感じがしますけれど、イギリスにもあるのですね。
そういえば、南仏プロバンス地方の斜面にも、セザンヌが描いた松がそのままの形でありました。そうそう、その木を見上げていたら、後ろの建物の二階の窓から「日本の方ですか?」と日本語が降ってきました。
セザンヌの愛した松とセント・ヴィクトワール山を望む家に暮らす若い日本人留学生。素敵すぎます。それにHAWAIIの海岸にも、日本の方に枝を傾けるようにして生えている松の木がありましたっけ……。
さて、E.H.エリックのペン画もこのおはなしにぴったり
「川はゆっくりながれました。川には、じぶんのゆくさきが、ちゃんとわかっていたのです。」などと、子育て時代には、読み流していた文章が、今読むと自然に心に入ってくるのです。
おとなのための絵本の一冊といってもよいかもしれません。それにしても、この絵本が書かれた頃のイギリスの自然は豊かです。現在もそうだといいのですけれど。
それでは、英国風にお茶の時間にしましょうか。今日の紅茶は、砂糖なしのストレート。水色をした『エディンバラ・クィーンズティ」の、大切にしていた最後の一さじにしましょう。もちろん、サハラ砂漠の砂時計で時間をはかります。☆きょうの絵本
絵本『クマのプーさん』
ぶん・A.A.ミルン え・E.H.エリック やく・石井桃子
1977年9月5日第8刷 発行 発行所/株式会社岩波書店
☆きょうの絵本のことば
すると、川もまた、だまってながれてゆきました。
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ねこに狙われているともしらずに、金魚のなんと金魚らしいこと。ピーターはねこには話しかけないほうがいいと、そっと通りすぎるのです。原画は前回にもご紹介しました、きままが脇に抱えている『THE HISTORY OF THE TALE OF PETER RABBIT』によります。


金魚を飼ってみてわかったのは、マティスのこの絵はとても写実的だということ。ほんとうに、絵のように、水面にも金魚がうつるのです。
そのしぐさがとても可愛くてもう夢中。DVDを購入してしまいました。これで、いつでも好きなときにペネロペに会えます。ですから、ペネロペは絵本のない絵本というわけです。


右の子が全部のおかあさん。左の子と比べると大きさがわかります。お母さんは、はじめは子供たちと同じくらいの大きさでした。
