そう、この『にほんご』小学校一年国語教科書(私案)という本が。やるじゃん、文部科学省と思ったら、まったく違った内容の記事でした。なぜ、そう思ったかですって?そのお話しをしましょうか。
半世紀前の小学一年生の国語の教科書の最初の頁を、わたしは覚えています。
さいた さいた さくらが さいた
というのでした。これは、これで、すばらしいと思います。
この『にほんご』という小学校一年国語教科書(私案)の最初の頁は、こうです。
ちきゅうのうえには
いろんなひとが
すんでいて、
いろんなことばを
はなしてる。
にほんごも
そのひとつ。
そして、つぎの頁にはいろいろな国のことばの「こんにちは」が世界地図とともに紹介されています。「みみのふじゅうなひとはてではなす。」と「しゅわ」ものっています。
ですから、『10カ国語の「おはよう」』の見出しを目にしたとき、このことを思い出したのでした。
こうていにでて
あおぞらをみあげながら
「そら」っていってごらん
かぜになったつもりで、
はしりながら「かぜ」っていってごらん。
どんなきもち?
ことばはからだのなかからわいてくる。
ね、校庭で手を広げる自分の姿が想像できるでしょう?
中学生になって、初めて開いた英語の教科書の最初の頁は「This is a pencil」でした。これは鉛筆です、ってみればわかるじゃん。「I am a boy」って、目の前にいる人がそんなこという?「こんにちは」っていうんじゃないの?
と、わたしはそのとき思ったことを鮮明に覚えています。コミュニケーションするということを全く想定していない教科書でした。「ことば」は人間にとってコミュニケーションするための大切なものなのに。
あぁ、ほんとうに、この本が教科書にならないかしらぁ。
こんな頁も、
こんな頁も
あります。
楽しみながら、自然にことばの中にかくれている「気持ち」を学ぶことが出来るようになっているのですね。こんな教科書で日本語を学べたら、この国をもっともっと好きになれたかもしれないし、もう少しましな世の中になっていたかもしれない。そんなふうに思えてくるのです。
娘がものごころつく前から本棚に絵本と一緒に並んでいたこの本。絵本を取り出す姿は知っていましたが、この本を手にしているところをみた記憶がありません。なのに、成長してから、この本を手にして、ふと言いました。「この本がほんとに教科書だったらよかったなぁ」って。
☆きょうの絵本
『にほんご』小学校一年国語教科書(私案)
編集委員/安野光雅・大岡 信・谷川俊太郎・松居 直
1981年11月10日発行 発行所/福音館書店
☆きょうの絵本のことば
『にほんご』は文部省学習指導要綱にとらわれない、小学校一年生のための国語教科書を想定しています。
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at 10:27
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日系の航空会社ですので、日本語がまるまる通じるという安心感があります。話している言葉のいちいち全てが理解できるので快適です。
この年齢で書店のコミック売場に行くのは勇気がいります。めざすは「ZREOゼロ」(原作・愛英司、漫画・里見桂)。








