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誰に設計を頼むか?それが問題だ 【2008年06月25日(水) 】

 Y氏の久留里での家づくりが、昨年からスタートしました。まず、設計をどうするかが、最初の悩みでした。
 Y氏は考えた末に、ハウスメーカーと建築家双方に設計提案をしてもらうことにしました。ハウスメーカーは木造の家づくりでは定評のあるS友林業、建築家は古くからの知人です。
 双方に対して設計をお願いする上で、留意して欲しいことを3点挙げました。

1.敷地の前に広がる里山の風景を活かすこと
2.庭と家をトータルデザインしてほしいこと
3.真冬を除いては、できるだけ、戸外で食事ができること
4.予算の上限

 これをもとに出てきた提案を見てみると、明らかに自由度が高かったのは建築家のほうでした。




               建築家が提案した第1案の模型

 S友林業は、営業のかたはとても熱心でお客であるY氏の希望を何とか具体化しようとして、東奔西走してくれましたが、やはり企業の壁は厚く、採用する工法はコレしかダメ、使用する設備、内装は予め決められたものの中からしか選べない。それ以外のものをオーダーすると、特注と称して数段のコストアップにつながります。

 一方、建築家は、Y氏と一緒に何度も久留里の現地へ足を運び、里山の風景を活かす空間について、試行錯誤してくれました。また自分が過去に設計した建築物を、遠くは岩手まで案内してくれて自分の建築に対する考え方を施主に理解してもらう努力も惜しみませんでした。

 そんな経緯を経て、Y氏は正式に建築家に設計・管理を依頼することにしました。

 どんな家になったかについては、次回以降、徐々にお伝えしていきますが、ひとつ興味深い場面をご紹介しておきます。


          Y氏と工事を依頼する方々との顔合わせ会

 上の写真は、この先工事を担当する工務店さんや大工の棟梁たちに対してY氏が自分の家にたいする熱い思いを語っているところのものです。

 ここに集まっている工事関係者は全て地元久留里の人たちです。建築家が、地元の工務店に発注したほうが将来何かあったときに対応してくれて安心。、また微力ではあるけれども、地域振興に役立つからという考えからのことです。
 また、施主がわざわざ工事関係者に自分の家に対する思いを伝える機会をもつことで、住む人、建てる人がお互いの顔や気持ちが分かっていることが、良い家づくりの第一歩となるからとのことです。
 この顔あわせでは、工事関係者ひとりひとりが、自分の趣味について語る場面もあったそうです。蝮をとって蝮酒をつくる、謡が上手でコンクール上位入賞常連といったユニークな趣味をもつ方々もいらっしゃったとか。

 この人が住む家をつくるんだ、この人達が建てる家に住むんだということが分かると、住まいに対する愛着も一入といったところかもしれませんね。
 






Posted at 09:30 | 田舎暮らし | この記事のURL
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