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まとまらないメディペチャ結果 [2007年11月13日(火) ]

*この2階にて

福岡医師会主催による3回目のメデイペチャが飯塚のコスモスコモンで開かれた。
各地から10名のモニターが集まり、医師会理事や医師が出席して、約3時間、意見交換が行われた。

前回の女性Bさんの経験談が、小泉医療改革のひとつの例である。
末期癌で点滴のみの患者(父親)が、2ヶ月経つと転院を半ば強制されている。これは治療より療養ということで、3ヶ月過ぎると病院の収入が下がる制度があるかららしい。やたら複雑で、役人がこねくり回した保険制度は、とにかく医療費を抑えることが主眼で、それに患者、病院・医師が巻き込まれている構図だ。要するに日本国は貧乏だから、厚生が成り立たなくなりつつある、甘ったれるな!と言いたいらしい。
また、医局制度の功罪をしっかり総括しないまま廃止したことが、医師確保の上で格差がどんどん拡がり、加えて、リスクが高く労働条件が厳しく訴訟率が他科に比べてダントツの小児科産科の医師が逃げ出している。
小児科は夜間診察が多いが、その多くが軽度患者で、本来重い患者に割く時間が無くなる状態になるらしい。地元のI病院では電話で適切な助言をしたり、来院患者を程度で分けて対処するようになってから、医師の負担がかなり軽くなったと聞いた。
男性Cさんの父親は80才を越え、入院治療中だったが去年亡くなった。その前に手術をする際、医者から「年取っているから」と、もしもの時の言い訳のように言われていた。結果として手術痕が化膿して死に至り、Cさんは未だに医師に対して不信感を持っている。

日本の平均寿命は、先進国30カ国中1位。乳児死亡率の低さは4位。医療費は一人あたり19位で、GDPに対する総医療費の比率は22位だ。医師の数は1000人当たりで27位と低い。結果として、WHOも指摘しているように、コスト、質で日本の医療制度は世界一なのだ、今までは。

ダカーポ11/21付けの記事から拾い読みをしてみた。
小泉改革で、我々が「純チャーン」などと言いだした頃から、窓口負担はどんどん増え、ベッドが減らされ、75歳以上の新医療制度では新しい保険料が取られることになった。それも年金から天引きというあくどさだ。
いつもも思ってきたことだが、介護保険料は勝手に決められ、徴収方法や日付まで勝手に決めて、結果だけをポンと送ってくる。一度忘れると、「手数料100円プラス」やら「強制徴収」と、まるでヤミ金である。そのくせ事業は民間に丸投げして、介護が受けられない人、安い賃金でハードな仕事に我慢している介護スタッフだ。

そもそも少ない年金から健康保険料と介護保険料を差し引いたらいくら残るのか、政治家や役人はどれくらい理解しているのやら。彼らは何かというと「金がない、財源は?」と言うばかり。金がないから増税という、言ってみれば誰でも出来る施策である。ク○役人の厚顔無恥な税金大食いと、それを制止できないか便乗している政治屋である。目で見、身で感じる無駄遣い禁止や省すべて業界向けの体質改良が果たして為されているだろうか。
テロ特措法で油云々もいいが、それよりも生きるか死ぬかに置かれた人間の叫びを心から受け入れなければ、馬鹿げたアメリカ追従など真摯に考えられるかってんだ。
このまま時に任せ、いい加減な政策を放っておくと、尊敬するマイケル・ムーアの『シッコ』以上に、貧乏人は無慈悲な医療制度に更に泣かされることになる。いや、今も療養ベッドから「出ていけ」と追いだされている人がいる。
OECD統計では、総医療費の対GDP国際比較はアメリカの15.3%が一位で、先進7カ国中日本はどん尻の8%。窓口負担も、イギリスの2.4%に比べて世界的にも飛び出た18%である。消費税や国民性、諸事情を含めて考えても、予算に占める割合は教育予算同様、年々減っている。
ベッド数に至っては、2006年6月で33万床(医療・介護)が、2012年には15万床になる。長期になる療養は自宅でやれと言うことだ。

“ピンピンコロリ”という名言?が流行っている。役人も医者も患者も望むところだろう。語感の通り普段はピンピン元気でいながら、ある日コロッと逝ってしまいたい気持は昔からある。そんな願掛けの寺も確かあった。
だが、普段こう言っていてもイザ病気に罹ってしまうと、多くの人は『生』への執着が芽生えるという。いっそのこと、今の診療科目に「安楽死促進科」を設けた方が親切である。人道上などとカッコつけても、やっていることはジワリジワリで、この方がよっぽどタチが悪い。厚生の意味を理解していないか、ものすごい勘違い感覚を持つ典型の役所・厚労省は、HIVやC型肝炎、遡ればイタイイタイ病等々に対処するどころか、不作為は当たり前で、動いたかと思えば製薬会社の手足になり、被害が広がると分かっていながら情報を隠すということを、散々見せられ経験している。なんのことはない。厚生とは治すより病気になれという意味だと、広辞苑あたりを改訂してもらいたい気持だ。こういう役所は言えば言うほど腹が立つが、

最近の来診者にもひどい奴が居ると聞く。
サービスという言葉を「金を払えばなんでも言うことをきく」と、トンチンカンな解釈をしているようだ。コンビニ診療とも言われるらしい。自分の都合になんでもあわせたがる人種が増殖しているが、例のモンスターペアレンツ(横文字ではなく、わがままでひとりよがりで、おまけに馬鹿な親というべき)の存在と似ている。大した症状でもないのに喚き立てて無理を通そうとする。中には医師や看護士に暴力を振るう。治療費や入院費を払わない。クレーマーも居る。暇つぶしか喫茶店感覚で来る人もいる。
医師も万全ではない。先ずは本人の責任とは言えないが、絶対的な時間が足りない。自分を過信し納得する説明をしない。セカンドオピニオンを暗に否定する。過誤を隠そうとする。
いうなれば、教育現場とそっくりだ。ひどいことばかり並べるなら、資質のない教師、子を躾けられずそれを他人(教師など)に頼るばかりか気に食わないと怒鳴り込む親、触れられるだけで親に訴える子ども等々ーそっくりだ。

わたしがこの会合で提案した事がある。
病院の多くの待合室にはテレビが設置してある。ここで医療に関する問題点をビデオやDVDを使って放映するべきだ。ある時は医師の立場、次は患者、そして国や製薬業と、立場を変えてアピールもしくは啓蒙するべきだ。気長に続けて定着すれば、少しは何かが変わっていくに違いない。なにかをしなければ老人は殺され、病院はつぶれ、年金共々、先を保障できない国は壊れる。決して大げさではないとわたしは思う。

あっち飛びこっち飛びになってしまった。言いだすと切りがない。
今回で一応終わりと言うことで、コーヒーとケーキを前に茶話会(なつかしー!)になった。何故かそれぞれに感謝状が贈られ、おまけに記念撮影とはナンジャラホイと思いながら、司会を務めた隣の女性とおしゃべりした。彼女は医師会ではなく、まとめや分析を委託されたマーケットリサーチの人だった。そういえば、柔らかい言葉と笑顔で本音をしゃべらせようとしていた。その罠にはまって、どこに住んでいてどんなことをしてきて、何に興味があるかなど、こちらの情報ばかりをしゃべってしまった。40代だろうか。人なつっこい丸顔には気をつけなくっちゃ。
ウム、プロは違うなぁ。

Posted at 16:56 | 生活 | この記事のURL
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