夜明駅までが69分。乗り換えて、久留米までが49分となっている。
久留米着が8時近くながら時間が余っているので、時間つぶしに途中下車した。それにしても、おのれの体力のなさには愕然とする。階段を上がるたびにハアハア息切れ、50歩歩いてヒィヒィひと休み。なんとまあ情けない体たらくだ。循環器の衰えがいよいよ誤魔化せなくなった。しかしこんなになっても、早々簡単に認めたがらないのが質の悪いジジィたる所以で、歯を食いしばっても「まだまだ」はなかろうとは思うのだが・・・。
駅前は元気がない。ちょっとした広場にデカイ時計があり、8時になって鳩時計形式で人形がゾロゾロ出てきて地酒の宣伝を始めた。曇り空にカラ元気だ。心情として合っている。
駅を出て左側に「うどん そば」の看板があったので喰うことにした。わたしには家の外に出ると食欲が倍増する体質がある。博多ー東京間の新幹線で、駅弁3食をたいらげた実績からすれば3時間前のドンブリ飯はとっくに消化されており、食欲も正当なものだ。誰も訊いていないのにどこか後ろめたい。誰に言い訳しているんだろう。
カウンターが6席の小さな店で、中年夫婦が迎えてくれたが、清潔感があった。そしてここは旨くないとピンときたが、今更出るわけにもいかずゴボ天そばを頼んだ。東京からこちらに来たとき、蕎麦と言っていてもほとんどウドンに近いと感じた。細いウドンに蕎麦色を付けたようで、この時点で蕎麦への期待を捨て去った。出てきたモノはやはりモサモサとねちっこい口当たりで、これだったらよほどカップ蕎麦の方が喰えると思ったが、390円も取られるので我慢して流し込んだ。
駅に戻って、鹿児島本線の基山(きやま)まで15分ほどで着いた。ここから松崎までは私鉄の甘木鉄道になる。これも15分くらいだ。
着いてなお早すぎる時間が気になって、喫茶店で過ごそうと探したが、全くない。駅前には飲食店は一つもなく、タクシーもない。久留米駅前でさへ喫茶店はなかった。ラーメン屋とミスタードーナッツである。松崎駅の写真を見ればどんなところか予想がつくだろう。
会場は国道を渡って一直線の先だった。「近くて遠いは田舎の道」と昔は言ったものだが、久しぶりにそれを実感した。両脇は住宅と畑が混在しており、これといった被写体もない。道に沿って「小郡市 松崎」と看板を付けた街灯が点々とある。その下には企業名や学校名があり、多分道案内の役を果たしているのだろう。これは三井(みい)高校のそれで、確かに近くにその学校が見え、今日文化祭が開かれると案内書にあった。
あとは唯一、花畑らしいもので、葉が落ちた桜木がアクセントになってまあまあの姿になっている。
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