ばらつきはあるが、そちこちで田植え風景が見える。好きな時季だ。
苗代から田に植えられた早苗が張った水に映り、初夏の風に小刻みに揺れている。里山と花に見守られて育っていくのだろうが、お百姓さんは手入れに余念がなく、脇から「いいなぁ」といわれても気候が定まるわけではない。ましてやラニーニョだエルニーニョだと不安定な気象に加えて、台風は年々凶暴さを増し、降水量の増減も心配しなければならない。出来具合や値段でこれからの生活が決まるわけだ。日本の原風景は、こうしたきびしい現実を踏まえてやっと保たれている。わたしに出来ることは、もっと田んぼを好きになることと、メシを今以上に喰ってジャポニカ米は不可欠だと周囲に知らしめることくらいだ。
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