「いいお湯加減どすえー」と
白い肌を惜しげもなく
京美人の豆腐がのんびり沈み
「ぼくは知識をしっかり身にしみ込ませて
理想を果たしたいのです」
青臭いネギ男は割り下に首まで浸かり
融通の利かない直立不動で横たわっている
「わしがおらんでなにがすっき焼きじゃ」
黒毛和牛おやじが
横柄に脂ぎった体で入ってきた
最近の若いのは、が口癖のくせに
霜降りだらけのフニャフニャ・メタボ
「なにを威張っとんじゃい」
青筋立てて
痩せッぴぃの白瀧どもが
寄ってたかってわめけば
和牛おやじが
「やい、蒟蒻野郎。おまえらがわしより早く入ってくると、
わしゃ緊張して固くなってしまうんじゃ」
「まあまあ、みんな怒鳴りあわないで。
ここは春のうららに身を任せなさいよ」
のんびり春菊がサワサワと横たわる
威勢のいい椎茸が
「それはそれは恐れ入谷の鬼子母神」
と例の馴れ合い
調子に乗って「そうで有馬の水天宮」と
和牛が合わせ
馬鹿だか利口だか分からないネギ男が
「蟻が鯛なら芋虫は鯨」
トトントンと見得を切り
団体シラタキが
「お寺の引っ越し、墓いかない」
と訳が分からない
ええーい、メンドクセーと
最後の決めにみんなそろって
「片足ゃ本郷へ行くわいな」
と、ハモッたとさ
木枠の硝子窓がカタカタ揺らいで
キリ里とコノ葉は
簡易焜炉の炎で暖まり
アルミ鍋の中で
ザクどもが煮揃ったところで
丼に最後の生卵を割り入れて
「いっただきまーす」
夕闇迫る肌寒い冬の
小さな部屋に湯気が立っています
白い肌を惜しげもなく
京美人の豆腐がのんびり沈み
「ぼくは知識をしっかり身にしみ込ませて
理想を果たしたいのです」
青臭いネギ男は割り下に首まで浸かり
融通の利かない直立不動で横たわっている
「わしがおらんでなにがすっき焼きじゃ」
黒毛和牛おやじが
横柄に脂ぎった体で入ってきた
最近の若いのは、が口癖のくせに
霜降りだらけのフニャフニャ・メタボ
「なにを威張っとんじゃい」
青筋立てて
痩せッぴぃの白瀧どもが
寄ってたかってわめけば
和牛おやじが
「やい、蒟蒻野郎。おまえらがわしより早く入ってくると、
わしゃ緊張して固くなってしまうんじゃ」
「まあまあ、みんな怒鳴りあわないで。
ここは春のうららに身を任せなさいよ」
のんびり春菊がサワサワと横たわる
威勢のいい椎茸が
「それはそれは恐れ入谷の鬼子母神」
と例の馴れ合い
調子に乗って「そうで有馬の水天宮」と
和牛が合わせ
馬鹿だか利口だか分からないネギ男が
「蟻が鯛なら芋虫は鯨」
トトントンと見得を切り
団体シラタキが
「お寺の引っ越し、墓いかない」
と訳が分からない
ええーい、メンドクセーと
最後の決めにみんなそろって
「片足ゃ本郷へ行くわいな」
と、ハモッたとさ
木枠の硝子窓がカタカタ揺らいで
キリ里とコノ葉は
簡易焜炉の炎で暖まり
アルミ鍋の中で
ザクどもが煮揃ったところで
丼に最後の生卵を割り入れて
「いっただきまーす」
夕闇迫る肌寒い冬の
小さな部屋に湯気が立っています
Posted
at 16:43
| 詩
| この記事のURL
コメント(2)
| トラックバック(0)
