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ウナギがニョロッと逃げていく [2007年07月28日(土) ]
夏は食欲が無くなると人はよく言うが、見ていると最近はそれほどでもない。なんやかや言いながらパクツイている。ダイエットを試みている人には残念だが、「夏痩せ」は死語になっているのではないか。

昔はエアコンも冷蔵庫もなかった。すだれや打ち水、風鈴などで少しでも冷気を得ようとしてきたが、所詮は気休めで、酷暑の中での生活はかなりきびしかっただろう。
こんなことを言うと、さもわたしが若いように見られてしまうが、昭和15年生まれの暑さで食欲をなくした経験者なので、よく分かるのだ。

夏ばてに栄養と、そんなときにお決まりなのが、土用丑の日のウナギである。土用とは、季節の終わりの18〜19日間をいい、春夏秋冬に4回あるのだが、一般には夏の土用を指す。この夏の土用の期間中、十二支が丑の日を「土用の丑の日」と言うんだそうで、今年は7月30日と相成った。
昨日買い物に引っぱり出されてスーパーへ行ったが、食堂もコンビニの店頭でも「鰻の蒲焼」や「うな重」の文字が舞い踊っていた。
この、「土用丑の日に鰻を食べる」習慣については、平賀源内が考えついたらしい。
江戸時代、夏場に商売がうまくいかない鰻屋に相談された源内が、「丑の日に『う』の字がつく物を食べると夏負けしない」という言い伝えをヒントに、「本日丑の日」と店頭に貼りだしたところ大繁盛。それが行き渡って、いつしか土用の丑の日に鰻を食べる風習が
定着したートトントンと講談調。こういうマコトシヤカは大歓迎だ。なんでもちょっと理屈が付いていれば有難味も増し、ただ「喰いてー」だけの心情では動物と同じである。実際、鰻にはビタミンB、D、Eの他にミネラル分、カルシウム、亜鉛、鉄などがたっぷり。本当に理にかなった夏の食い物だ。
いや、本当はそんなことどうでもいい。先ずは旨い!好きだ!喰いたい!これに尽きる。
そんな中で、またまた中国のお出ましである。
【安さより「高価な安心」、中国産ウナギが品質不安で不振 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
DATE:2007/07/28 04:32
URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070727i3w2.htm

残念ながら、安くて旨ければ良くて、安全を忘れがちなわたしでも、様々なインチキやいい加減さがこれだけ噴き出てくると、中国人そのものに不信感を抱いてしまう。カミさんなんぞは、「これ安い」と手にとって中国と表示してあるとポイと元に戻す。
出来たものだけに限らない。ほとんどの原材料のうち、中国からの輸入もかなりあるはずだ。それを使って日本で生産すれば国産になる。一世を風靡したミンチホープ(実態はホープレスだった)の感覚だ。鶏だろうが兎だろうが鼠や犬猫だろうが、混ぜくって「牛肉ミンチ」と貼ればそれは牛肉ミンチなのだ。肉屋の店頭で、目の前で挽肉にしてもらわなければ信用できない風潮をつくったあの社長の罪は重いが、「なんでも疑えよ」と、消費者の目を覚ましてくれた。いまだに「アー、失敗した」と思いこそすれ、反省はしていなさそうな顔付きには腹が立つが、多かれ少なかれ加工者の心理の一端を知らしめてくれた。
ましてや他国へ輸出するものとくれば、推して知るべしである。

ああ、どうしよう。今日も心が揺れ動く。国産は高いから買ってくれないし、中国製は気持ちを萎えさせるし、喰いたいし、こんな時哲学はどのように解決するのだろう。
「無いものは無い。在るものも無い。故に無いものを在るものとしてあらしめよ」
ン!解決した。
丼に飯をテンコ盛り。その上に三匹の缶詰のサンマを置き、蒲焼きのタレをたっぷりかけるのだ。山椒の粉をちょっぴり振って、ガッガッと掻き込めば’&%$#”=・’・・・。

Posted at 07:54 | エッセイ | この記事のURL
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