【ピンク・レディーなどの振り付け、土居甫氏が死去
土居甫氏(どい・はじめ=振付家)14日、悪性リンパ腫で死去。70歳。告別式は18日午前11時30分、東京都三鷹市下連雀4の18の20禅林寺。喪主は長男、秀充(ひでみつ)氏。
テレビ番組「シャボン玉ホリデー」への出演のほか、「スター誕生」に参加し、森昌子、桜田淳子、山口百恵の「花の中三トリオ」や、ピンク・レディーらの歌の振り付けをした】(2007年9月14日19時20分 読売新聞)
なるほど、人は亡くなってその価値が更に広く世に知らされる。ドイちゃんもその一人といえる。「ドイちゃん」などと、さも親しげに呼ぶことに気が引けるが、事実そう呼んでいた。
新宿「どん底」の同期生といってもいい。
2階のカウンターで所在なく頬杖をついていると、とっぽい格好で「元気?」と、ハスキーに声をかけてきた。突っ込んだ話をした記憶はないが、こうして故人になると、もっと話を交わしておけばよかったと、はなはだ残念だ。
当時はダンサーとして踊っていたのか振り付けをしていたのか、はっきり知らない。なにをやっているのか深く知ろうとも思わなかったし、そういう場所でもあった。魅力のある
人物だったことは間違いない。
1960年代の熱気の渦は今から振り返っても凄まじい。カオスに嵐をたたき込んだ状態の中で、自分をつくっていこうと皆もがいていたように思う。新宿騒乱など全共闘と年代は違うが、あれはあれで「どん底」に逃げ込んだ若者をかくまったという逸話があるような青春だった。
振り付けに賭けた土居甫と違い、わたしは67年を結果として無為に過ごしてきた。哀れなほどなにも残っていない。自己表現も中途半端で、自分に自分でビンタを喰らわせても「なに?」と鈍いマナコの瞼が更に下がってしまう。
心からドイちゃんの冥福を祈る。人間として羨ましい燃え尽き方である。
土居甫氏(どい・はじめ=振付家)14日、悪性リンパ腫で死去。70歳。告別式は18日午前11時30分、東京都三鷹市下連雀4の18の20禅林寺。喪主は長男、秀充(ひでみつ)氏。
テレビ番組「シャボン玉ホリデー」への出演のほか、「スター誕生」に参加し、森昌子、桜田淳子、山口百恵の「花の中三トリオ」や、ピンク・レディーらの歌の振り付けをした】(2007年9月14日19時20分 読売新聞)
なるほど、人は亡くなってその価値が更に広く世に知らされる。ドイちゃんもその一人といえる。「ドイちゃん」などと、さも親しげに呼ぶことに気が引けるが、事実そう呼んでいた。
新宿「どん底」の同期生といってもいい。
2階のカウンターで所在なく頬杖をついていると、とっぽい格好で「元気?」と、ハスキーに声をかけてきた。突っ込んだ話をした記憶はないが、こうして故人になると、もっと話を交わしておけばよかったと、はなはだ残念だ。
当時はダンサーとして踊っていたのか振り付けをしていたのか、はっきり知らない。なにをやっているのか深く知ろうとも思わなかったし、そういう場所でもあった。魅力のある
人物だったことは間違いない。
1960年代の熱気の渦は今から振り返っても凄まじい。カオスに嵐をたたき込んだ状態の中で、自分をつくっていこうと皆もがいていたように思う。新宿騒乱など全共闘と年代は違うが、あれはあれで「どん底」に逃げ込んだ若者をかくまったという逸話があるような青春だった。
振り付けに賭けた土居甫と違い、わたしは67年を結果として無為に過ごしてきた。哀れなほどなにも残っていない。自己表現も中途半端で、自分に自分でビンタを喰らわせても「なに?」と鈍いマナコの瞼が更に下がってしまう。
心からドイちゃんの冥福を祈る。人間として羨ましい燃え尽き方である。
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at 05:39
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