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腹鼓み [2007年10月08日(月) ]


この頃パンパンと腹を叩く癖がついた。
いや、単純ではない。ときにはパパンパンと三連発だったりパパンパンパンだったり、その時々の気持ちで叩く。だからほとんど同じではない、気がする。
そもそも腹に溜まっているモノによって、振動数が微妙に違うのだ。サンマを喰った後だと和太鼓風だが、アメリカの南部風フライドチキンとビスケットと来たら、気だるいブルース調のパーカッションになる、気がする。
この「気がする」は結構比重が大きく、わたしの人生の半分以上を占めるのではあるまいか。

生理にまつわる行動は、実感として在る。食事しながら旨いの不味いの、熱いの冷えたのと、なんらかの反応をいつも示す。中にはそんなことおくびにも出さないクソ面白くないタイプもいるが、おおよそは咀嚼を楽しみ胃に収めて満腹感を持つ。
排泄にしても同じながら、あまり詳しくしゃべってしまうと非難の誹りというやつが小うるさいので止めておくが、一気に太目排出のときは何故か充足感がある。入れたのではなく出したにもかかわらずだ。
眠りも同じで、快眠の朝はすがすがしさを実感できる。性感は個人差があるので、それなりにという程度でここに置いておこう。

これが少し大きなことになると、「気がする」になってしまう。
例えば、地球環境である。海面があがって、南の小さな国が海水に侵され始めている。南極の氷が解け始め、40年後には無くなるといわれる。だが強い実感はない。少々四季がおかしくなって、べらぼうに強い台風やスコールになった梅雨、はっきり紅葉しなくなった秋、渡り鳥の生態が変化しているなど、身近の環境が変わりつつあるというのに、重大な事柄として把握できない。なんとなく「気がする」だ。
年をとると、あと何年生きるか逆算して、「その頃はおれはもう居ないや」という狡賢さも否定できない。
自分たちが原因を作ってきた無責任さを問われても、なんとも言いようがない。発展途上にあって、日本もかなりの環境汚染を経験してきた。今になってやっと抜け出したようだが、CO2排出などまだまだ現代社会は利便さにともなう汚染に浸かっている。頭で分かりながらも車は手放せず、電気を使う生活からは到底抜け出せない。「気がする」にすがって逃げている時ではないようだ。

狸じゃあるまいに、ただ出っ張り腹が気になって、叩けば少しは引っ込むんじゃないかと、カナヅチに打たれる釘状態を期待して、それこそ少しでも引っ込んだ「気になって」、暇に任せてバンバンババン・・・。

Posted at 17:29 | 生活 | この記事のURL
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