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再生のシンボル [2007年10月20日(土) ]



そろそろ木枯らしが吹き始めた。
空気がひんやりしてくるこの時期、人恋しくではないが、昔から人は感傷的になるらしい。先行きが見えないときは悲観し、「あーあ」と溜め息が出る。
冬になってしまえば寒さで凍るのか開き直るのか、挑みかかる気持ちになって忘れてしまうが、中途半端な今がいけない。春が再生の始まりなら、秋は代謝で剥がれた皮膚がぶら下がる汚い季節でもある。
年令と季節と状況の絡み合いを67年も繰り返していれば、こんな気持ちになっても不思議はなかろう。

だが建造物はそれらを選ぶことなく、望めば
生き返る。筑豊にそびえ立っていた炭坑遺産の二本煙突が、修復のためにツインビル状に様変わりしている。
来年3月には完成から100年経つと聞くと化粧直しも当然で、傷みだした材料の煉瓦が剥がれて落ちる危険な状態らしい。高さ45メートルは26階建てビルに等しく、それを囲う足場が組まれ、来年3月にはお披露目になるらしい。
  ♪月が出た出たー 月が出た・・・
はこれによって間違いなく受け継がれていく。地元出身ではないので懐古はないが、石炭と炭坑と悲惨さと、生き抜いてきた炭坑の人達のためには無くてはならないシンボルだ。
年をとってもしっかりと化粧し、乏しい生活費で小さな缶ビールを楽しみに生きている。逞しさというより体も心も「つくり」が違う。よろけていても筋が一本ピンと入っている。ちゃらちゃら飾り立てていても、それに溺れはしない。狡い目も持つが、今までを振り返れば当然ではないか。
11月にはまた「炭都祭り」がある。今度こそ“人間”を恐がらずに撮るつもりだ。





*一ヶ月前

Posted at 16:36 | 日記 | この記事のURL
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