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小郡をたずねて 1 [2007年10月29日(月) ]


この日は朝5時に起きた。
面倒なので卵かけご飯にしたが、一工夫してみた。ドンブリ飯の上に割った卵を乗せ、小間切れにしたトマトを置き、醤油ではなくウスターソースをかける。あとはガーッとかき回して「ガッガッ」と得意の3分喰いである。メタボ体に良いわけないが、時々無性にしたくなる。
駅から少し離れた駐車場に着いて、まだ暗いなか、日田彦山線下りの始発5時49分を待った。
こんな時間に駅ホームで電車(気動車)を待つなんて久しぶりだ。小郡市松崎の催し物は11時からだが、これに乗らないと間に合わない不便さである。なにしろ3回は乗り換えなくてはならない。それだけでもうんざりするが、これも最近ない乗り方である。
見方によっては奈落の底のような階段を上って降りて、朝露にけぶる中、10分ほど待った。半袖のTシャツにジャケットはちょっと寒い。所在なくカメラをいじくるうち、大分行きの2両編成が着いた。わたしと、登山に行く格好のおばさんの二人だ。
ディーゼルエンジンのタンタンタン・・・とうるさい音は、結構淋しさを紛らわせてくれる。なんとはない寒々しさが懐かしい。
汽車ポッポの時代、車内は薄暗かった。人々の多くの顔も思いつめたように暗く、独特の哀愁がふと蘇って来る。加えて石炭の匂い、汽笛、夜汽車の車窓からポツンと見える農家の灯り・・・。そんな想いに耽っている間に、東の空が白々と明けてきた。窓外が明るくなると気持も楽しくなってくる。
そんなとき、途中の大行事(だいぎょうじ)駅で面白いものを見つけた。黄色ならぬ橙色のハンカチである。黄色のつもりだろうが手許になかったのだろう。単に話題づくりなのかもしれない。どうせなら「ピンクの猿股で世界平和」や「地球を愛してグリーン・バンダナ」と、この地域の独自性を打ち出せば本当の話題になったんじゃないかなと思った。
1回目の乗り換えは「夜明(よあけ)」駅である。左は日田方面で、右が久留米に向かう。久大(きゅうだい)線(久留米の久と大分の大)を走るのが今回の楽しみでもあった。
7,8年ほど前の記憶では、かなり旧い客車が使われ、背もたれは布のクッションがあるとはいえほぼ直角で、路線そのものがのんびりしていた。今はごく普通の気動車(キハ)で、車内も小ぎれいにまとめられ、快適ではあるが味気ないものだった。





Posted at 17:03 | エッセイ | この記事のURL
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