漢字で「暖簾」と書く。
【本来は「のんれん(「暖」は唐音で「のん」)」であったが、転じて「のうれん」となり、「のれん」に変化した】そうだ。
【元々、暖簾は禅宗の用語で寒さを防ぐためにかけられた垂れ布をいい、簾の隙間を覆い暖めることから名付けられたもので、現在と同様の意味で用いられるようになったのは、近世以降のことである】とあるが、やはり屋号などを記して店先にかける‘店の顔’が先ず頭に浮かぶ。
それが店の信用を意味するようになり、「暖簾分け」や「暖簾代」という語も生まれたが、昨今ただその意だけを利用して本質が伴わない老舗もあり、残念ながら世の流れと同様、信用に値しない布切れに成り下がっているところもある。
開店は工場でいえば始業の合図であり、のれんを掛けることは気持の引き締まる行動だが、惰性、習慣になってしまう事もある。これは見れば分かるほどに薄汚れていたり、左右のバランスが取れていなかったりで判断がつく。
それよりも「暖簾に腕押し」の方が、最近気になる。この類の例が多いのか、似た諺が結構ある。
類語も含むと、『犬に論語 馬の耳に念仏 蛙の面に水 釈迦に説法 豆腐に鎹(かすがい) 梨の礫 糠に釘 猫に小判 馬耳東風 豚に真珠 柳に風』といったところか。
張り合いがないというより、自己がきちんと成り立っていない場合、老若問わずこうなるのかも知れない。
今年の流行語に「そんなのカンケーねぇ」が入っていたが、関係なければあれほどジタンダ踏む必要がない。あれほどのエネルギーが今の若者にあるだろうか。さもクールに「そう、それがどうしたの・・・」と、そっぽを向いてつぶやくのがオチである。オッパッピーの兄さんはそれに苛立って警鐘を鳴らしているのだ。暖簾を固定して正面からこぶしを突っ込んで裂いて破り捨てたいのだ。来年は同じパターンで「そんなのおまえだろー!」と叫んで欲しいものだ。
もうひとつ、「暖簾と腕相撲」もある。のれんと腕相撲をとれるわけがない。
写真は地元の飲食店だが、シンプルの中に凛としたものを感じ取った。
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at 15:02
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