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おれはジジィかな? [2007年12月25日(火) ]
ジジィの定義はなんだろ。
年を取った人が自覚する老年は今や75歳以上という説がある。
だが、世間では65とも70ともバラツキがあり、国は年金を受け取る年令を勝手にどんどん上げて、今では65才からだ。これはなにも親切でもなんでもない。
ジジババが増え若者が減る現象は急に始まったことではない。こんなこと、統計を取ってる役人やそれを参考にする政治は分かっていたことだろう。戦争や疫病が起こらない限りは簡単にシミュレイト出来るはずだ。だから高給取りの税金喰食いと言われるし、事実その通り。
それはともかく、病院代はジジィにも容赦なく上げてくる。たしか本格的なジジィになる75歳以上の無料も無くなった。
それにしても病院は本当にジジババばかりだ。特にウィークデイの午前中はほぼ占領されている。そんな中に居るとどうにも憂鬱になる。互いにそう感じていることだろう。
年を取ると自分の言いたいことは相手がどう思おうとしゃべりまくる。それも「ここが悪い、あそこが痛い」と訴えることが多い。仲良く会話をしているかと思うと、顔は向き合っているが話はまったくのすれ違い。耳を傾けているのは、おれのように盗み聞いてシラけているジジィだけだ。これもタチが悪い。

若者を何才までと位置づけるのも難しい。
30ぐらいまではいいと思うが、中学生に言わせるとオジサンオバサンだそうで、これはあまりにも可哀想だ。やはりどんな感覚の持ち主かで決まる。20才でもジジくさいのが居るし、40過ぎようが幼いのもいる。
数字としての年令(時間の経過)は認めるが、年取るにつれて変わっていく微妙な作用というか、個々違う生理や社会への意識まで引っくるめてああだこうだ判断するのは乱暴すぎる。特に企業は採用又は退職の基準を大雑把に決めて、必要な人材までも「あんたは60になったから辞めて」と捨て去っている。いかに馬鹿なことをしているのか考えることもない。確かに楽でいい。

時折、歳月に晒されるという年令の美学があってもいいと思う。日本ではあまりにも即物的に割り切って、自ら味気ないものにしている。だったら自分にも他人にも遠慮することなく、老いを〈追い求める〉ことにするか。

“空しく浮き雲と与(とも)に太虚を行き、
 心力共に尽きて宿る所無し、

 この秋は何で年よる雲に鳥” 芭蕉

老いは、死を凝視しなければならないところに本当の辛さがあるのは認めよう。

Posted at 17:17 | エッセイ | この記事のURL
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