『百足(むかで)から十足(とおかで?)へ』
田舎の古い家にはムカデがいる。寝ているとき天井から顔の上にポトリという話はよく聞く。
そもそも贅沢にも足を100本も持っていてまともに歩けないとは情けない。何故そんなに足が必要なんだ。おれなんか二本足で、それも一本は半人前のつっかえ棒だが、結構まともに歩けるんだぜ。50倍もの足でだらしがない。
そうか、ありすぎて管理できないんだ。そりゃそうだ。コントロール司令が時々おかしくなって、7本くらい動かなくたって後93本あるんだから大丈夫と、さぼってほっぱらかしているに違いない。それがどんどん広がって、10本20本とデタラメな動きになったところで落下になるわけだ。人間はたった2本でも時たま蹴つまづいて転ぶのだから、中枢は大変だ。
でも足毎に簡単な反射弓を持っていて、それぞれの足で観測し判断しているとも言われている。ムカデの親類でゲジゲジがおり、ヤスデがいる。こいつは、千本足という意味の英語名(millipede)が付いているように、最多記録では710本というやつもいるとか。よく数えたもんだね。こうなると反射弓の話が本当のようだ。一本一本独立しているとなると大変ですよ。
ロシアなんかカザフスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、キルギス、ウクライナ、ベラルーシ 、モルドバ、アルメニア、アゼルバイジャン、グルジア、トルクメニスタンと、連邦制(共和国や州等84の構成主体からなる連邦国家)だからプーチンは飴と鞭でいつもタガを締めていないと勝手に動く国が必ず出てくるらしいー余談。
ムカデの足でも、それぞれの足を尊重し過ぎると、前へ進むのに後ろに行きたがる足が居るのかな。だったら数を減らせば制御しやすくなる。そこでイガじぃは半分切り取ってしまった。それも均等ならまだしもヘソの曲がったじいさんだから、先ずは左半分を取ってしまった。100から50になったはいいが、いくら真っ直ぐ歩こうとしても左へ左へと曲がってしまう。かなりの自制と歩行能力がなけれな直線は難しい。このムカデは左翼系思想の持ち主になってしまい、生活するために競輪選手になったとか。その後、競馬も左回りだからと競走馬になったと聞く。自分で走る陸上競技だったら特性を活かして大成しただろうが、五十足(いつで)になったショックもあって、冷静な判断を下せなかったのだろう。ではと、反対の右足を取ると、左の反対だからおよそ想像がつくので書くのはやめておく。
イガじぃは更に意地悪を続けた。
贅沢な足数を改めようと、「贅足改革」と銘打って、思い切って左右5本ずつの計10本に切りつめた。
最初は慣れないせいか、かなりぎこちなかったが、集中力が10倍になったせいで神経がしっかり行き渡り、ポトリがなくなった。先ずさっぱりした。100本の蠢く魑魅魍魎が坊主頭の爽快さに変わり、ついでにテカテカ脂ぎった体にピンクの蛍光塗料を塗ったので、夜目が覚めると見上げた天井がエロティック・ワールドとなり、一緒に夢心地に夜の闇に溶け込むのである。イガじぃは本来のエロじぃとなって妄想に妄想を重ね、めくるめく真夏の夜の夢に身を委ねるのであった。
*今回の意地悪はあまりにもナンセンス。というより、画像は汚いし、超キモーイ!?
反省・・・。
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