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ミミ子逝く [2008年01月22日(火) ]
11年近く仲良くしてきた兎のミミ子が今朝早く死んだ。平成20年1月22
日のことである。
人が自分を慰めるために愛玩動物(ペット)を飼うわけだが、大方がそうであるように次第に擬人化の傾向が強くなる。子供なら兄弟や友だちとして、老人は孫の代わりに それも反発反抗しない都合のいい対象になっていく。当然かわいい。一つの人格としながらもイライラしていたり気に喰わないと、その捌け口にもなり得る。飼われる方は食住に困らず、意識しなくても飼い主に甘え、時には媚びる。野原に放り出されて生き抜くように育てられていないから、人間への信頼を自分の中につくっていくしかない。
時々ミミ子をじっと見ていて、「おまえの一生って、なんだろうね」と話しかけたりした。大半は檻の中だ。洗った後、乾くまで出しておくが、ある程度時間が過ぎて自分からゲージへ入ると、つい涙してしまう。
動物園へ行ったときも同じ感覚になる。見たい触りたい欲求と同時に、こんな所に閉じこめていいのかと相反するどうしようもない気持になる。

去年11月頃から両目が白内障で白獨しだした。1ヶ月前には、人間でいう下半身(腰から両後肢)が麻痺してしまった。木のチップと乾し草を敷き詰めた箱に座りっきり(寝たきり)になり、当初は食欲もあったが、五日前から食べなくなった。代わりに一日中水を飲み、名前を呼ぶと耳をキッと押っ立てたものだが、一昨日には目立った反応もなくなった。

ミミ子を飼いだしてしばらくしたとき、股間に顔を突っ込んでなにかを舐めていることに気付いた。ウンチだった。びっくりして調べたところ、兎はそういう習性があると知った。山羊のようにコロコロしたウンチは栄養や水分を絞り取った滓で、最初は養分を含んだ柔らかいウンチだという。牛の反芻を外で行なっている動作と思えばよかろう。
後足が立たなくなって舐め取ることが出来なくなり、排泄物処理が大変になった。日に5回はわたしが持ち上げカミさんが拭き取り、体を動かさなくても水や餌を摂ることが出来るようにセットした。

兎は木に登ったり水の中へ身を隠すこともできない。ましてや反撃する牙や爪も持たない。敵が近づく音を聞き取るだけで身を守らなければならない。巣を持たず鳴かない。夜、草や芽、木の皮を求めて動きまわるらしい。知れば知るほど孤独な生き物に見えてきた。

土中に埋めながら、もう哺乳類は飼うまいと決めた。

Posted at 09:16 | 日記 | この記事のURL
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