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母子殺害判決 [2008年04月23日(水) ]

                   (イラストはサンケイから)

安田弁護士を長とした[殺人、強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた元会社員(27)(犯行時18歳1か月)]被告の弁護団は、常々主張してきた死刑廃止に自ら冷や水をかける結果になった。少年であろうと、残虐性、計画性を持って二人殺害という罪は死刑に価する判例をつくってしまったからだ。
1,2審と容疑を認めて反省の念を持ったかのようだった被告が、新弁護団の指示に従って、「殺意の否定」を軸としたとき、これでもかという荒唐無稽な弁論展開のため、反省云々は別として、それまでふてくされながらもうなだれていた顔を上げ、「ぼくをなめないで下さい」姿勢に変わったとき、わたしは22日の判決を確信した。
もし弁護人の理屈が認められたなら、これからの凶悪犯罪はすべてこの手で歪められるからだ。舌先三寸の空論で正義が弄ばれることになるからだ。

朝日新聞は、思った通りの扱いだった。
【母子殺害に死刑 「不当判決で厳罰化加速」弁護団が批判 - 社会
DATE:2008/04/23 07:23
URL:http://www.asahi.com/national/update/0422/OSK200804220087.html

産経新聞も同様。
【光市母子殺害 被告に死刑宣告 新供述は「不自然、不整合、到底信用できない」 (1/2ページ) - MSN産経ニュース
DATE:2008/04/23 07:26
URL:http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080422/trl0804221202010-n1.htm
それぞれの主張は社説を読めばはっきりするが、報道姿勢からも充分伺える。

裁判員制度をどうとらえるか、今回の裁判は一つの指針の気がする。
おかしな判決は多々ある。推定無罪より推定有罪の傾向が欧米よりかなり濃い結果の数字もある。イギリスの推定無罪は50%前後と聞く。日本は90%以上だ。原因の一つに、日本では検察官と裁判官の交流が日常的にあり、裁判官から検察官になる人やその逆もあることから、当然検察寄りになるのがその原因とも言われる。自白だけの検察庁書内容は認めるが、物証も含めた弁護側の証拠はなかなか認めない事案がみられるからだ。
事実を争う公正な裁判過程があるとは限らないと言うことだ。ここに裁判員の存在意義があると思っている。
一般人の常識だけでも法律家の判例だけでも公正は保たれない。両者で証拠や自白内容をとことん検証する場になるはずだ。
よく「裁判官の心証を害する」と判決に影響が出るといわれるが、これを極力避け、論議に徹する方向に持っていくためにも、裁判員の責任は大きい。

被告、原告、検察、弁護人、裁判官すべてが人間である。感情を持つ生き物でロボットではない。この難しさは理性に基づいた正義に頼るしかないのが現実であり、これからも“裁き”への試行錯誤は延々と続くだろう。

Posted at 08:17 | 日記 | この記事のURL
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