●授業でシンクロ。
シンクロナイズドスイミングを体育の授業で行っている
小学校をご存知だろうか?
水泳の授業で一番難しいのは、出来ない子に
『とにかくプールに入ってみよう』と思わせる事。
そして『よし やってみよう!』と思わせるのが
一番大変とY先生は言います。
とにかく『やれ! やれ!』と言って強引にやらせ
ようとすると逆効果。
しかし、何故シンクロなのでしょうか?
3分間も曲に合わせて泳ぎ続けるのは、苦手な
子にとっては苦痛ではないのか?
25m泳ぎ切れない子がクラス33人の内13人。
Y先生は何m泳げるか、でグループ分けをしました。
その中で泳ぎに自身の無い子達のチーム「うずまき」
に注目が集まります。
●子供達の変化を待つ。
Y先生は各チーム事に目標とテーマを決めさせます。
「うずまき」チームが決めた目標は二つ。
一つは「失敗しても立ち直ろう合言葉はどんまい」
もう一つは「出来るだけきれいに泳ごう」でした。
しかしテーマが中々決まりません。
発言も消極的、泳ぎが苦手な事が影響しているようです。
そこでY先生、決して急がず「思った事を口に出そう」
と促すと、ある子供が「きれいな花を描く」と呟きます。
もちろんY先生は聞き逃しません。
「きれいな花ね。どんな花?」
それを糸口にして、他の子供達からも発言が出るように
なりました。
●友達が居るからやれる。
教室で動きを考えた後、初めてプールに入る日がやって
来ました。
しかし「うずまき」チームは全員揃いません。
「泳ぐ気になれない」と言って見学する子が出たのです。
「うずまき」チームは自分達の力で出来る事をきちんと
自己分析していたのです。
出来るだけプールの真ん中に集まって泳ぐ距離を短くする等
の工夫をしていたのです。
途中で立ってしまう子が居ても、合言葉の「どんまい」が
後押ししてくれます。
その姿を見学していた子達の心を動かします。
「一生懸命取り組んでいるのを見て、自分も参加しようと
思った」と、次の時間からは参加するようになったのです。
それからは、皆が前向きに取り組み中には自主的に屋内プール
に通って練習する子も出て来ました。
●「好き」になって力もついた。
そうして向かえた発表会の当日。
保護者の見守る中、「うずまき」チームは失敗しても立ち直り、
気持ちを一つにして3分間泳ぎ続けました。
プールサイドは拍手で一杯です。
しかし此れで授業は終わりません。
ここから25mを泳がせます。
なんと今まで25m泳げなかった13人のうち、
5人が泳ぎきったのです。
他の子も自己ベストを上回る距離を泳げました。
3分間の曲に合わせて演技する事で、
子供達は途中で止める事無く泳ぎ続ける事が出来る。
それで25mを泳ぐ力も知らず知らずの内に付いたのです。
かつて泳ぐスピードを早くする為に鍛練型授業をしていたY先生。
しかし、シンクロを導入して
「子供達が水泳を好きになったのが一番の収穫」と、
喜びの感想を語っています。


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at 21:00
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