ちょっとしたわけ その一
昨日紹介した高校に行かなかったor行けなかった
わけは、振り返ればバカバカしいことなのである。
私の生い立ちも含め、掻い摘んで書いてみます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
丘の上の高校の対面に中学校がある。
すなわち一つの中学校に一つの高校であるが、当時
過疎化も今ほど進んでおらず20人ほどが定員オー
バー、すなわち入試に落ちることになっていた。
当時私の父は地元の水産会社の漁労長をしていて
金持ちではなかったが、苦しいと言うほどでもなかった。
また私もクラス委員長などを時折こなし、比較的真面目
な生徒であったらしい・・・。
そこで昔の先生は考えた。
目ぼしい上位20人ほどの家庭を回り、県庁所在地の
進学校へ行くよう説いたのである。
突然訪問された両親も面食らっただろうが、褒められ
て上機嫌だったに違いない。
あまり問題も起こさず、そこそこにやっていた子供だっ
たろうこともあって、もともと学校のことには無頓着であ
った。
(自慢しているのではありません。これが後々の苦々しい生活の
出発点になったのです)
なにせ昭和45年頃の話である。両親にとって先生は
神様に近いのである。
先生の申し入れをあしらうなんて、とんでもないことで
ある。
そうとも知らないのは本人だけ、先生に呼び出された。
概略こんな会話だった。
先生: 「らっこお前○×の高校へ行かんか?」
らっこ: 「なんでや、考えたこともないし」
先生: 「両親にも話は付けとる。お前なら通るけん
頑張れ」
らっこ: 「ばってん急に言われても・・・あんまり行きと
おもなかし、親に負担を掛けたくなか」
先生: 「お前知っとるやろが! お前がそこの高校に
行くと、誰かが落ちっとぞ。こまか町でうわ
さになったら住んでいかれんやろ。
お前幼かときから一緒に遊んで来た友達
ば見殺しにしてもよかとか。お前がそがん
人間とは知らんやった、もうよか」
らっこ: 「わかりました・・・ガンバリマス・・・
」
先生: 「うん、うん、お前ならわかってくるっと思とった」
今風に置き換えると脅迫である。
進路選択権の自由への侵害である。
家庭内プライバシーへの侵害である。
昨今の教育ママパパが聞いたら青筋立てて
「校長を出せ! ・・・話にならん! 教育委員会へ訴えて
やる」ってわめき散らすかもしれない。
あくまで当時の田舎である。
似たような奴とひそひそ話、「お前も呼ばれたっか?」
お互い困ったような苦虫走ったポーズの顔。
が内心嬉しいのである。
なにが?
鼻水垂らしていた幼いときから、のほほんと育った
少年にとっては華やいだ街中へ行ける・・・
頭の中はそれが120%なのである。
時代は変われどこの年頃は賑やかな若者の多い街
へ行きたがるのは世の常、人の情け。
前ブログの「波止場の別れ」も見送る方は感傷にも
浸ろうが、見送られる側はウキウキ気分も確かにある。
少年は現金なものなのです。
(つづく by らっこ)
昨日紹介した高校に行かなかったor行けなかった
わけは、振り返ればバカバカしいことなのである。
私の生い立ちも含め、掻い摘んで書いてみます。
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丘の上の高校の対面に中学校がある。
すなわち一つの中学校に一つの高校であるが、当時
過疎化も今ほど進んでおらず20人ほどが定員オー
バー、すなわち入試に落ちることになっていた。
当時私の父は地元の水産会社の漁労長をしていて
金持ちではなかったが、苦しいと言うほどでもなかった。
また私もクラス委員長などを時折こなし、比較的真面目
な生徒であったらしい・・・。
そこで昔の先生は考えた。
目ぼしい上位20人ほどの家庭を回り、県庁所在地の
進学校へ行くよう説いたのである。
突然訪問された両親も面食らっただろうが、褒められ
て上機嫌だったに違いない。
あまり問題も起こさず、そこそこにやっていた子供だっ
たろうこともあって、もともと学校のことには無頓着であ
った。
(自慢しているのではありません。これが後々の苦々しい生活の
出発点になったのです)
なにせ昭和45年頃の話である。両親にとって先生は
神様に近いのである。
先生の申し入れをあしらうなんて、とんでもないことで
ある。
そうとも知らないのは本人だけ、先生に呼び出された。
概略こんな会話だった。
先生: 「らっこお前○×の高校へ行かんか?」
らっこ: 「なんでや、考えたこともないし」
先生: 「両親にも話は付けとる。お前なら通るけん
頑張れ」
らっこ: 「ばってん急に言われても・・・あんまり行きと
おもなかし、親に負担を掛けたくなか」
先生: 「お前知っとるやろが! お前がそこの高校に
行くと、誰かが落ちっとぞ。こまか町でうわ
さになったら住んでいかれんやろ。
お前幼かときから一緒に遊んで来た友達
ば見殺しにしてもよかとか。お前がそがん
人間とは知らんやった、もうよか」
らっこ: 「わかりました・・・ガンバリマス・・・
」先生: 「うん、うん、お前ならわかってくるっと思とった」
今風に置き換えると脅迫である。
進路選択権の自由への侵害である。
家庭内プライバシーへの侵害である。
昨今の教育ママパパが聞いたら青筋立てて
「校長を出せ! ・・・話にならん! 教育委員会へ訴えて
やる」ってわめき散らすかもしれない。
あくまで当時の田舎である。
似たような奴とひそひそ話、「お前も呼ばれたっか?」
お互い困ったような苦虫走ったポーズの顔。
が内心嬉しいのである。
なにが?
鼻水垂らしていた幼いときから、のほほんと育った
少年にとっては華やいだ街中へ行ける・・・
頭の中はそれが120%なのである。
時代は変われどこの年頃は賑やかな若者の多い街
へ行きたがるのは世の常、人の情け。
前ブログの「波止場の別れ」も見送る方は感傷にも
浸ろうが、見送られる側はウキウキ気分も確かにある。
少年は現金なものなのです。
(つづく by らっこ)
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at 10:24
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私の記憶では東京オリンピックの前後で、風景が
一変した思いです。
石垣積の道から護岸舗装へ、土建全盛時代の幕開け
とかテレビがきたとか。
小学3年頃だったと思いますが、それ以前が妙に遥か
昔の風景として出てきます。