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「六カ国協議共同文書」と拉致問題 [2007年02月22日(木) ]
突然ではありますが、今回の北朝鮮問題、6カ国共同文書を巡る国内のおしくらまんじゅう的状況について一言発信します。
今回の6カ国協議共同文書は北朝鮮にとって二つの有利な状況を生み出していると言われています。
そのひとつは「テロ支援国家指定の解除」、ふたつには「重油百万トンの支援」です。
テロ支援国家指定の解除は国際的な協約ですから、北朝鮮はこのことによりマカオの凍結の解除も受け、国際的には普通の国家に復帰するわけで貿易はドル決済することが出来るし、諸国からの援助も得られることになるのです。
またこれは言うまでもありませんが、現在の北朝鮮のエネルギー問題は破綻を極めているわけですから、100万トンの重油供与はまことに機を得ていると言えるでしょう。
このふたつの北朝鮮にとって利益になることをアメリカが認めたと言うところに重要な意味があるようです。というのも、アメリカはイラク問題で膨大な出費をしています。出来ればシーア派であるイランをたたいておきたいところですが、それも出来ません。
イラクの問題で身動きの出来ないアメリカは北朝鮮での核問題を自国に負担のない、効果的な何らかの解決を見出さなくてはならないので今回のふたつの妥協(北朝鮮のとってはふたつの利点)をしたと言うのが態勢の見方です。一方、この六カ国協議に決定について国内ではが横槍が入っています。拉致家族の会が「テロ支援国家指定の解除」をしないいようにアメリカに申し入れたということです。
北朝鮮問題の主要な柱は「北朝鮮の核開発」です。世界から少しでも核を除去するための今回の国際的共同を行うための一環として「テロ国家支援指定の解除」があるわけですから、拉致家族会の「テロ支援国家指定の解除をしないことを求める」という行為は拉致問題を核問題の上に置いたものといえるでしょう。
おしくらまんじゅう的状況はこれです。
拉致問題を核問題の上に置くことでいいのかどうかということでしょう。
拉致問題は重大な問題です。
しかし、だからといって「テロ支援国家指定の解除をしないことを求める」という行為は批判されるべきでしょう。
この路線に安倍内閣が迎合すると、日本の国際的な孤立、日本への批判は重大な局面を呈する可能性があります。

Posted at 22:35 | 時事批評 | この記事のURL
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