捜査の進展のなか奈津子には複数の恋人がいることが判明するが、保男は奈津子を憎むことができない。悲しきかな男の性。
情人を持つ男は多いことだろう。
情人に多くの思い入れをしてはならない。
特別性の、誰も持っていないものを与えてはならない。
奈津子殺しの被疑者から保男が免れたのは、保男のアリバイが決定的なものであったからである。これが偶然にも立証されなかったら保男は被疑者のリストに入り、ことは公になり、犯人ではないのに社会的地位、事業、家庭は破壊されたであろう。微妙に絡んでくる妻宗子にも嫌疑がかかったことだろう。妻は何も知ってはいないとは自分だけのことなのだ。
しがらみの多い情人には注意することである。金のない僕には縁のないことではあるが。
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at 19:37
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