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毎日たくさんのことがある。
まったく整理のつかない、雑記録風57歳のオス猫のブログ。
右の葉っぱはモンステラですね。

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「独房の修道女」を読む、02。 [2007年05月29日(火) ]
デュヴァルはマーダに、隠修女の素養を強制した。
マーダはその強要を、自らが生き抜く不可欠絶対のものとして受け入れた。それでなければ生きることはできない。デニーズのように死ぬわけには行かない、圧倒的な生命への漲りが彼女にはある。
極限での生への執着と挑戦、そしてエネルギー。
マーダの本書での主旋律は、これに尽きるだろう。
14世紀に生きたクリスティーンとマーダとの魂の語らい、クリスティーンの隠修女となった真の原因、本当の後半生、それらは読者の選択に任されている。
僕らのように人生の着地を見据える年代になると、ある人には「見透かす」という現象が、それは稀有だが、起きてくる。
人が何を考えているのか、ジーッと観、思惟すると、スーッと、どこか落ち着いて分かってしまうという現象だ。
どこか、この本にいう「神秘主義」的なものがないとは言えない。

Posted at 21:48 | この記事のURL
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ポール・L・ムーアクラフト著「独房の修道女」を読む [2007年05月28日(月) ]
ムーアクラフトはイギリス人。といえば、雰囲気が出てくる感じだ。
解説では、「コレクター」と「羊たちの沈黙」を彷彿とさせるとある。その通りだ。「コクター」のように、女性を監禁し、飼いならそうとし、「羊たちの沈黙」のように犯罪の後で姿をかき消し、誇り高くどこかで生きて、事件後あるときにマーダ(監禁され、自らを解放する女性主人公。因みに監禁する男の名はデュヴァル)に通信してくる。
14世紀の中世期、ヨーロッパ、そこで行われた隠修女という信仰厚い女性の本質を解明?しようとするデュヴァルは時代錯誤もはなはだしく、マーダを捉え隠居修女へ教育しようとする。
マーダの監禁から脱出までの行き詰まる精神の葛藤、生き抜く血の滲む自己コントロール。
符合したような前回ブログの「時のかなたの恋人」との時代背景に驚く。
精神世界のエンタティメントだ。

Posted at 20:28 | この記事のURL
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作ったぞ「草鞋」 [2007年05月27日(日) ]
しばらくブログをお休みしていたが、その訳はタイトルのせいだ。
作りました、今流行りの草履。



全長23センチあまり。初の草履作成です。
これは勿論、妻仕様。
ちょっと男性的な色ではありますが、当人は満足、何しろ、初めての作品を妻に捧げるのでから。因みに草履のバックはいつものステージをはじめ使いつづけているノートパソ。

編んでみて分かることは、ウーン、草履は日本の優れた文化だということ。全く無駄がない。キチンと起用転結があって、完結している。驚くべき一筆書きといえましょう。
何処まで行くか、草履作り。では。
後日談は書く予定です。

Posted at 19:25 | この記事のURL
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ジュード・デヴロー「時のかなたの恋人」を読む [2007年05月21日(月) ]
文庫本600ページに及ぶ長編、読み始めて、波に乗ったら止まらない。
思春期への思いっきりのメッセージ、大人の童話。
なぜ男と女は異性を慈しむのか、その先にある性愛はどう受容しあうのか、ジュード・デヴローのメッセージだ。
物語は題名そのもの、時をひと往復する、男女の恋愛物語だ。
自己肯定できない女性ダグレスは、付き合う男性すべてから不幸を蒙る。ロバートはその最大で最後の男性。
教会での悲憤の涙と嗚咽が、ニコラスを400年前から呼び出し、彼との恋愛感情を絡めて彼女の自分探しが始まる。
デヴローのここでの性描写は読んでのお楽しみ、その率直さは男性をうならせる。
いかにもハリウッド的発想だが、ニコラスは400年前に掻き消え、今度、ダグレスが400年前に行く番となる。
時代考証が正当かどうかということは僕には分からないが、それはどうでもいいと思わせる。
些細な現代文明批判はスパイスとなっている。

この本は買ったのではなく、職場のゴミのなかから見出した。
それにしては掘り出し物といえる。

Posted at 19:11 | この記事のURL
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中里恒子「時雨の記」を読む。 [2007年05月19日(土) ]
中里恒子の「時雨の記」を紹介したのは「とっちゃんぼうや」さんです。
賛辞の言葉は彼のブログを参照してくださいますよう。
で、小説は、
50代の純愛を物語っている。
この物語の最も重要なポイントはフィジカルな関係を排した、結果的に昇華されたプラトニックで終わってしまう恋愛ということでしょう。
妻子ある壬生が寡婦の多恵を発現する瞬間などは全くこの現実でありうることかとは思いますが、しかし、人生はそれを許容しています。
不倫!?
人に惹きつけられることに制限はあるのか、そんなことを突きつけます。
多恵のありようは、そこここに見られるものの様でもあり、万分の一のようでもあります。
多くの男性諸氏、女性諸氏が一見愛の不毛のこの時代に「求めて止まない愛」を求めるとするなら、愛の本質をついたこの一作を読むのは無駄ではないと、僕は感じました。
映画で渡哲也と吉永小百合の同名の映画があるということですが、ぜひ一度観ないと気が済みません。

Posted at 19:17 | 読後感想 | この記事のURL
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歯が痛い。2軒の歯科をはしご。 [2007年05月17日(木) ]
大変貴重な経験をしたというべきだろう。
2軒の歯科のはしご。
2週間程前から歯が痛い。
そのうち直るだろうとたかをくくっていたら、どんどんひどくなった。
ようよう我慢ならなくなって、今週の火曜日、15日に小康状態を機に職場近くの夜間診療をしている歯医者に飛び込んだ。
セオリーよろしく歯のレントゲンを撮り、「これは歯槽膿漏で……」講釈の後、「やっぱり抜きましょう」と表面麻酔をし、ズバッと注射麻酔。バリバリッと抜いた。
僕も望んだことだし、まあいいかと思っていた。
会計のときに、金額は2700円だという。
「鎮痛剤などは出ないのですか?」と聞くと、奥の方で歯科医が姿を見せず大声で「鎮痛剤出しますよ」と言った。
奥の方でごそごそ、二人でやっている。
「そこの上の棚になかったか、確かあったはずだ。」ごそごそ。
何分か待たされて、薬はくれなかった。直後、よく分からないが再度診察室の椅子に座らされ、歯科医師は脱脂綿を替えた。
2700円のレシートを破って、請求は今度2720円となった。
化膿止めも鎮痛剤もなし、再度椅子に座って脱脂綿を取り替えただけで20円の上乗せ請求。
おまけ付きで、こんなことも述べよう。
受付に行ったとき、僕の名前は珍しいので読めない人もいるが、
受付嬢の言う事、「よみは」ときた。
僕は怪訝な顔「えっ」と聞いた。また同じことを言う。そのとき僕は合点した。「読みは?」ということを。
僕の怒りは後で発生するタイプなのだろう。
妻とそんなことどもを話しているうちに、僕は怒った。
痛い思いをしている患者になんという声のかけ方、というより、「なんと読むんですか?」でしょう、これ常識。

翌日どうもまだ痛い。
職場の人に、その歯科の評判を聞いて芳しくないので、4年前診療を途中で放棄した不義理を省みず、そこへ行った。
まず違うのが、歯科衛生士の態度。こちらの苦痛を思いやってくれる。
麻酔をかける時、少しずつするといいのですと、痛みも感じないほど。歯の麻酔は唇も引きつるほどだというのが認識にあったが、上あごしか引きつり感はない。前のほうは唇も引きつったというのに。
勿論僕の意思で抜いてもらったのだが、頓服も化膿止めも出た。
まあ、それ常識の範囲かもしれないが、前のがひど過ぎたのか。
僕は大満足で、会計は1840円。
前の歯科より900円近くも安い。これって何だ。
歯を抜いて、薬も出てですよ。

夜、ニュースでやっていました。日歯連の贈賄事件。
あれは、歯科医に歯周病扱いすると診療報酬が高くなるという手法を教えていたとか。当然患者の負担も高い。
そういえば看板に、日本歯周病学会?みたいなのが出ていた。
全く名指しで糾弾したいくらいだ。

Posted at 21:34 | この記事のURL
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人間ドック、母、ウオーク、ムービー [2007年05月11日(金) ]
今日の一日は、1日人間ドックで始まった。
起床はいつもの5時45分。受付は7時30分からだが、僕が着いた7時15分ごろにはすでに10人ほどが先客をなしていてその次が僕だった。早く行くということが決定的にどういう意味があるのか。何ということはない、昼食の出る11時には全員が揃って終わっていて、早く行ったか、遅く行ったかの差は出る昼食を30分待つか待たないかの差だけである。なんとも僕の愚かさよ。
昨年の5月にドックを受け、体重を減らすように助言され、一年間ダイエットを行った結果、体重6キロ減、その成果は今日の血液検査に現れ、昨年より改善されていた。医師が減らしたのですか、痩せたのですかと聞いたとき、胸を張って、減らしたんですといったのだが、空腹が快感となるのは危ないという風聞も聞き、自分に恐れを抱いたりする。

午前中でドックが終わった。その足で母のところに行った。
知る人ぞ知る糖尿病で昏倒した母である。いつも行くと僕は母の前の板の間に座り真正面から会話する。
兄がおさんどんをしに来てから3カ月以上になる。
母はこう言った。
「H(兄の名)のお陰でね、血糖値も血圧も安定しているのよ。魚と野菜を沢山食べさせられてね。以前はね、食欲がないと、筋子とか、イクラとかしょっぱいものを食べてご飯だけは食べていたのだけれど、Hのお陰だねこれは。」
僕はそれを聞いて、兄に敬愛を持つ。

4時15分頃に家に帰って来、酒を飲むのにはまだ早く、サイクリングロードを往復5キロほど歩く。蝦夷山桜が桜の殿で満開、あと数日である。

今は亡き、クシュシュトフ・ケシロフスキー脚本の「美しき運命の傷痕」を観た。
彼は女性の「性」を主題とした作品を撮っている。
その地獄編、なんともスザマシイ映画である。ダニス・タノヴィッチ監督。
エマニュエル・ベアール、カリン・ヴィアール、マリー・ジョン、キャロル・ブーケなど女優のエンタだ。
僕はこの手の映画は拒否反応があったのだが、男性として女性の性愛を知る事に今こそ躊躇はないという思いで観た。
そのきっかけとなったのは、人間ドックで読んだ週刊誌である。
ちなみの紹介しておこう。
「婦人公論 5月7日 美しい人には恋がある」
だ。
その中の高木のぶ子の記事に僕は注目した。
なんとも謎かけのようではある。

Posted at 22:36 | 日記 | この記事のURL
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松本清張の「決戦川中島」を読む [2007年05月08日(火) ]
帯にはこの様にある。
ヘッドのキャッチには「全集未収録の知られざる傑作!!」
その詳細には、
芥川賞を受賞した翌年の昭和29年、清張は九州小倉から家族を呼び寄せ、東京練馬の6畳と4畳半2間に家族8人が起居するなかで、懸命にこの小説に取り組んだ…。」
と、ある。
B5版で9ポイント、行間は1.5倍、200ページ強のボリュウムであるから、清張の作品としては信玄を語るには中くらいの作品といえる。
芥川賞の「ある小倉日記」の次であるから、作家生活としてはまだ脂は乗り切っていないと、たかをくくって、まあ読んでみるかと、図書館から借りて読んでみた。
確かに、案の定ともいえる、遅読の人と妻から折り紙のつけられている僕でさえ軽く二日で読み終えた。
では、中身はどうかというと、なかなかである。
NHK「風林火山」が200ページ強の中に総べてある、といった印象である。
勿論、「風林火山」はたくさんの空想の尾ひれがついているから、それをはずした背骨である。
戦国時代の名だたる大名が臆面もなく信玄との関係を赤裸々に現す、信玄の偉大さが分かるというものだ。
信玄を中心とした戦国大名の評価?清張なりの緻密な批評家魂が感じられて、当時の様子をさながら絵巻にした作品である。

Posted at 20:05 | この記事のURL
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妻のいない連休は03 [2007年05月07日(月) ]
今日夜帰ると、妻が連休から帰っていた。
「妻のいない連休は」を完結しなくてはいけないので、僕が落ち着く、妻のいない時間、彼女が風呂に入っている時間を掠めて、しよう。
夜はロードショーでよかったのだが、昼間の生活を表現しないではリアルではないだろう。
あるディライトの最中に、サイクリングロードを歩いて2キロ先の家電量販店ベストにインクジェットのスペアを買いにいった。
僕はとろく、やや下をなんとなく視野に入れながら、歩いていたのだった。
真っ黒いスパッツ、真っ白いいティシャツの女性が僕の横を掠めてゆっくりと走っていく。
スパッツは体に密着していて、恥ずかしいほど下着の際を浮かび上がらせていた。
僕も恥ずかしい。
図書館に行った。
通常話すことは、本を借りる事務的なことなのだが、僕は別な会話を試みた。
「この会館の玄関に木があるでしょう。あれってこぶしの花ですよね。よく似た木に木蓮ってありますけど。」
彼女は満面の笑みで、僕と会話した。満足、満足。

Posted at 20:49 | この記事のURL
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妻のいない連休は02 [2007年05月06日(日) ]
ジョディフォスターの「フライトプラン
高度一万メートルの密室で繰り広げられる、恐怖のサスペンス・アクション。映画主演は3年ぶりとなるオスカー女優ジョディ・フォスターが、突然娘を奪われた母親にふんし正体不明の敵に立ち向かう。監督のロベルト・シュヴェンケは、本作でハリウッドデビューを飾るドイツ期待の新星だ。あまりに臨場感のあるリアルな設定に、客室乗務員協会(AFA)が映画のボイコットを呼びかけたほど。ジョディ・フォスターの鬼気迫る演技は必見。
連休最後の映画鑑賞としては、ウーン、あれはミスキャストだな、という印象がぬぐえない。なんとなれば、6歳の母親としてはジョディフォスターはあまりにスクリーンに皺を見せすぎた。子役はジョディを、彼女の老いを引き立てすぎた、というのは言い過ぎを越したいわれのない悪罵だろうか。六歳の母親らしい若さと怒りと冷静さを持った女優を起用すべきだったと思う。

Posted at 21:26 | この記事のURL
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