マーダはその強要を、自らが生き抜く不可欠絶対のものとして受け入れた。それでなければ生きることはできない。デニーズのように死ぬわけには行かない、圧倒的な生命への漲りが彼女にはある。
極限での生への執着と挑戦、そしてエネルギー。
マーダの本書での主旋律は、これに尽きるだろう。
14世紀に生きたクリスティーンとマーダとの魂の語らい、クリスティーンの隠修女となった真の原因、本当の後半生、それらは読者の選択に任されている。
僕らのように人生の着地を見据える年代になると、ある人には「見透かす」という現象が、それは稀有だが、起きてくる。
人が何を考えているのか、ジーッと観、思惟すると、スーッと、どこか落ち着いて分かってしまうという現象だ。
どこか、この本にいう「神秘主義」的なものがないとは言えない。
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at 21:48
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