肖像画の制作、ということではじめたブログ。
二転三転、七転び八転び。漱石は四十にして諦観を悟ったそうですが…。

私のこと
お寺を描く  [2009年10月25日(日) ]


今にも雨が降り出しそうな土曜の昼下がり。
スケッチブックを持ってブラリと散歩していました。

最初は新宿御苑にでも行こうかな、
と思っていたのですが、
靖国通りを四谷方面に歩いていたら、
小さなお寺があったのを思い出しました。

成覚寺(じょうかくじ)という名前で、
じつにこじんまりとしたお寺です。

石段を十段ほど下ったところに、
絵のような風景が広がります。

小宇宙を見るようで、
思わず本殿に吸い込まれそうです。

入り口右手には六地蔵が、
そしてちょっと奥まった左手には、
石地蔵と並んで木彫りの像が
折り重なるように並んでいます。

このあたり、
今は名にし負う「新宿二丁目」、
同性愛者のたまり場ですが、
かつては宿場町として栄え、
また遊郭がにぎわいをみせていたところだそうです。

そういうこともあって、
このお寺には悲しい定めを持った遊女の物語が
お地蔵さんなどに込められています。

この絵を描いていたときは、
そんなことはつゆ知らず、
美しさにうっとりしていたのですが、
あとで調べてみたら、
左手の石地蔵は「旭地蔵」といって、
道ならぬ恋に心中を図った遊女と客と思われる男女
18人の戒名が刻まれているそうです。
また、その隣には
「黄表紙」というジャンルを開拓した
春川小町という浮世絵師の碑もあるとのこと。

こうなると、今度は興味が
そうした内面のものに代わってきました。

歴史には疎く、
さして興味を持ったこともない私ですが、
違った絵が描けるかもしれません。


Posted at 23:28  | この記事のURL
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やわらかな線  [2009年10月24日(土) ]
モデルさんと向かうとき、
さまざまな感情が生まれます。

どのようなモデルでも同じような線、
同じようなフォルムで描く人がいますが、
どうも私はそういうのが苦手です。

で、今回は、ふわっとした
霧に包まれるような雰囲気で描きたくなりました。



ほぼ四つ切り大に鉛筆、
あとで軽く色をほどこしました。

Posted at 23:40  | この記事のURL
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鍛え抜かれた肉体  [2009年10月22日(木) ]


10月の3日にアップした作品、
あのモデルさんは俳優さんでした。

そしてこちらのモデルさんは舞踏家。
それも世界的に著名な方で、
もちろんモデルとしてのお仕事(?)は、
はじめて。

Poetiqueというアートスペースを
主宰なさる方の友情出演とか。

描く前に年齢をうかがいました。

「64歳?」

私と同じ、「老齢」です。
まさか、私みたいにお尻がしわくちゃで…

と思いきや、
均整のとれたプロポーションはさることながら
お尻の線にも何一つタルミはなく、
さすが舞踏家、と圧倒されました。

で、何枚か描いたうちのこの一枚、
ごらんのように逆立ちです。
この状態で五分!
若い人でもかなうものではありません。

あまりの美しさに、
他のポーズのものから
30号の油絵を制作してみました。

花も風景も美しい。
けれど私はやはり人物が好きです。
変幻自在のポーズで美しい線を描いてくれるから。

そういうポーズと対峙して
気に入った作品ができるのは
数少ないのですが、
絵描きにとって、描いているときが華。

終わってしまえば拍子抜けです。

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淡彩 西新宿の風景  [2009年10月08日(木) ]


久し振りに風景を水彩で。

F8と、水彩としては大きいほうです。

都庁近辺を歩いて、
向かって左後方にハイアット、
そして右の奥にボーリング状の白い建物。
これは最近、丹下健三設計になるモード学園。

意気込みはよかったのですが、
色彩のメリハリが足りません。

さて、どう仕上げたらよいか。

描いたのはもう一ヶ月も前。
すでに木の葉も色づいているでしょう。

Posted at 23:14  | この記事のURL
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白髪、どうしてます?  [2009年10月08日(木) ]
白髪染めなど(やってられるか)…と粋がっていて
昨年まで白髪が増えるにまかせていました。

でも、どんどん白くなっていくんですね、これが。

こんなふうです。



で、昨年、ひょんなところから
白髪染めの新製品を手にすることになり
しぶしぶと言うか、試してみました。

名前を「ノンジュアン」といいます。
ちょっと変な名前ですが。

この「ノンジュアン」、
いわゆる永久染毛剤の部類に入り、医薬部外品です。
私は十年ほど前までは美容院でヘアダイをしていましたが、
どうも頭皮がかぶれて、
やってもらうたびにヒリヒリとするのを我慢していましたが、
こわくて、行かなくなりました。

そんな私ですから、
「永久染毛剤」と聞くと、こわい印象があったのですが、
酸化剤であるジアミンを
国の指定する値の十分の一に抑えたこと、
アルカリ剤(アンモニア)や過酸化水素水などを
いっさい使っていない、
ということなので、これが安心材料でした。

確かにこの「ノンジュアン」、
一回で生え際までしっかり染まります。
粉を水で溶いていくタイプで、
いやな臭いもありません。
そして、嬉しいことに髪が艶々になるんですね。



男ですから、髪の艶なんて言われても
ピント来ていませんでしたが、
こうして黒々とした艶髪を見ると、
そういうものかと、改めて実感します。

このようなわけで、以来愛用しているのですが、
ふつうは二〜三週間に一度、
生え際だけを染めるていど。

全体を染めるのは二〜三か月に一度です。
粉末をその都度、
必要な分だけを水に溶いて使うのですから
とても経済的じゃないでしょうか。

カラーは二種類しかありませんが、
私はそれを混ぜて濃さを調節して楽しんでいます。

絵を描く人間でありながら
けっこうものぐさで、
染めるときは
生え際あたりの皮膚にべたべた付着してしまいます。
もちろん、頭皮にも付着するのですが、
洗い流せばきれいに落ちます。

「黒耀」というシャンプー式の白髪染めも買いましたが、
これはまったく染まりませんでした。

最初、鏡を見たとき、
あまりの変わりようにビックリしました。
男性で、今まで白髪染めをしたことがない人なら、
逆浦島太郎といった感じで、ビックリします。

ま、この白髪染めを契機に、
私もけっこういろいろ気を遣うようになりました。
若返りを実感しています。

それで、なまった身体にむち打って
運動を始めました。
日中ほとんど座っているので、
お尻なんか、まるで八十のおじいちゃんのように
しわくちゃでした。
これも、かなりよくなりました。

気持ちまで若くなりますね。

男性の皆さんにも、ぜひ白髪染めをオススメします。

Posted at 03:37  | この記事のURL
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男性ヌード  [2009年10月03日(土) ]


まかりまちがえば怪しい絵に見えますが、
れっきとした劇団に所属する俳優さんです。

顔と手足を太いロープで自から絡め
こんなポーズをとってくれました。

私は椅子の上に立ちながら、
俯瞰するように、このポーズを描写しました。
美しいポーズです。

Posted at 02:18  | クロッキー  | この記事のURL
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ボケ防止にヌードクロッキー  [2009年05月18日(月) ]
大阪に住まれるTさんという方から
「ボケ防止にヌードクロッキーをはじめたい」
と、アドバイスを請われました。
57歳で、もちろんヌードなど描いたことはないそうです。



ルノワールの絵画をほうふつとさせる線は
量感を醸し出していて、
どうして、素人のものとは思えません。

用意する画材、描くときの基本など、
メールでお教えはしましたが。

手足にとまどいが見られますが、
よく見ようとしている姿勢がうかがえます。

Tさんが行ったクロッキーの会場は、
一回千円と、東京からみれば破格です。
どこの会場でもだいたいはフリー制で、
まったくの素人の方でも参加できます。

Tさんは、どうやらお気に召されたようです。

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さて、私の久々のクロッキーを。



男性の、ダンサーさんです。

贅肉をそぎ落とした、鍛え抜かれた美しさに
息をのみます。

5分もの間、この緊張状態を持続して耐えるモデルさんから
ときどき苦痛の表情が見て取れました。
描くほうは、それに応えなくてはいけません。

モデルと描き手の、もの言わぬ緊張感、
息を殺して線をまさぐります。

それにしても、美しい。

Posted at 23:34  | 絵画のたのしみ  | この記事のURL
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エリック・カールおじさんにさそわれて  [2008年05月14日(水) ]
エリック・カールの展覧会を見てきました。

前から好きだったこの絵本作家の
原画を生で見られるのです。

アトリエ風景もビデオで紹介されていました。
色の魔術師と言われていた
エリック・カールの引き出しには
自分でつくった色とりどりの塗り絵背景が
整然とならべられていました。

わたしも、
今まで描きためていた絵本のための材料を


エリック・カールふうにやってみたくなりました。


古新聞紙に色を塗って
切り絵にしました。

子猫だから毛がふさふさですが、
あえて千切らずに、バサッとハサミで。

ストーリーもちゃんとできています。
さぁて、
そろそろとりかかろうかな…

Posted at 19:13  | 楽しい絵  | この記事のURL
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連休はヌードを描きに行こう  [2008年05月05日(月) ]
ちかごろ、なぜかヌードを描いています。
さしあたって行きたいところとてなし、
クロッキーをしてみることにしました。

先日のモデルさんは
非常に美しいダンサー(といっても、れっきとしたアーティスト)
の方でした。
今回のモデルさんも
ムーヴィングによる美しい創作ダンスを
披瀝してくださいました。
ちょっと動きが早すぎて目が追いついていけなかった

とても清楚な方ですが、
ひとたびポーズをとると
やわらかな身体を活かし、美しいカーブを描きます。
変幻自在、絵描きの創作意欲を
いやがうえにもかきたてるから不思議です。

そんなクロッキーから数枚


上は、和紙に書き方鉛筆で描いたもの

上は、「書き方鉛筆」で厚手のスケッチブックに描いたもの

Posted at 00:35  | ヌードの肖像画  | この記事のURL
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ヌードのクロッキー。残像の中から形を「現像」する  [2008年05月02日(金) ]

上のクロッキーは、
先日、「ムーヴィング」によって描いた
クロッキーをみて
無意識に引かれた線の中から
残像を浮かび上がらせて描いたものです。

和紙に、「コンテ」というチョーク状の
やわらかい描画用具を用いました。

モデルを見て描いたものではないので
かなり心象的なイメージになっています。
ただ、表情などのモデルさんの特徴は
5分の固定ポーズをした際に
しっかりつかんでいますから、
容易に想いだせます。

もう2枚ほど。




同じ和紙にサインペンで描いてみました。


下手をすると漫画の線になってしまいます。
紙一重の差かもしれません。
にじみは、水を含ませた筆で、そっとなぞったもの。

ここでは和紙を使いましたが
ティッシュペーパーなども
格好の画用紙となります。

かつて磐前(いわさき)半伍路(はんごろう)という
挿絵画家がおりました。
ティッシュペーパーによるイラストの達人で、
わたしはしばらく彼のそばで仕事をしておりました。

Posted at 01:37  | ヌードの肖像画  | この記事のURL
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