今にも雨が降り出しそうな土曜の昼下がり。
スケッチブックを持ってブラリと散歩していました。
最初は新宿御苑にでも行こうかな、
と思っていたのですが、
靖国通りを四谷方面に歩いていたら、
小さなお寺があったのを思い出しました。
成覚寺(じょうかくじ)という名前で、
じつにこじんまりとしたお寺です。
石段を十段ほど下ったところに、
絵のような風景が広がります。
小宇宙を見るようで、
思わず本殿に吸い込まれそうです。
入り口右手には六地蔵が、
そしてちょっと奥まった左手には、
石地蔵と並んで木彫りの像が
折り重なるように並んでいます。
このあたり、
今は名にし負う「新宿二丁目」、
同性愛者のたまり場ですが、
かつては宿場町として栄え、
また遊郭がにぎわいをみせていたところだそうです。
そういうこともあって、
このお寺には悲しい定めを持った遊女の物語が
お地蔵さんなどに込められています。
この絵を描いていたときは、
そんなことはつゆ知らず、
美しさにうっとりしていたのですが、
あとで調べてみたら、
左手の石地蔵は「旭地蔵」といって、
道ならぬ恋に心中を図った遊女と客と思われる男女
18人の戒名が刻まれているそうです。
また、その隣には
「黄表紙」というジャンルを開拓した
春川小町という浮世絵師の碑もあるとのこと。
こうなると、今度は興味が
そうした内面のものに代わってきました。
歴史には疎く、
さして興味を持ったこともない私ですが、
違った絵が描けるかもしれません。
Posted
at 23:28
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