〜〜野菜のソムリエ&薬膳コーディネーターが贈る〜〜
旬の野菜レシピ・食材・薬膳に関するエピソードなど、食にまつわる
ちょっと“たのしいこと”“珍しいこと”そしてもちろん“美味しいこと”をお伝えして参ります!

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屠蘇散のお話 [2007年12月25日(火) ]
いよいよ今年も残すところ1週間となってしまいましたね。 大掃除や新年を迎える準備で何かと気ぜわしいことと思いますが、私は昨年来気になっていた障子張りをやっと済ませることができました。 かつて祖母の障子張りの手伝いをしたことなどを思い出しながら、半日かけて障子2枚を張り終え、年の瀬をちょっと身近に感じています。

今回は正月の準備のひとつとも言える「屠蘇散」のお話です。 お屠蘇をいただいておせちにお雑煮とお正月の風物詩ですが、昨今は元旦でもコンビニなどが営業しているので、そうそうおせち作りに気合をいれなくても、気楽に準備できることがいいですね。 

ところで「屠蘇散」ですが、中国三国時代に華陀という名医が十数種類の薬草を調合して、酒に浸して飲んだのが始まりと言われています。 邪気を屠(ほふ)り、魂を蘇(よみがえ)らせることから「屠蘇」と名付けられ、「年の初めにこれを服するときは年中の災厄を避け、福寿を招く」とのことのようです。 大晦日の夜に清酒やみりんに一晩漬け込んでいただきますが、我が家では3年熟成のみりんに浸して、甘くしていただいています。 屠蘇の中身というと、一般的には山椒の実、みかん皮、桔梗の根、防風の根、桂皮、オケラの根などで、いずれも身体を温めたり、胃腸の働きを助けたり、風邪の予防に効果的のある生薬がつかわれています。

          根菜類たっぷりの雑煮

それからお雑煮ですが、これも地域性の高い食べ物かと思います。 関東では角餅におすましですし、関西では丸餅に白味噌仕立てと言われていますが、私の実家では、鶏スープに大根、人参の千切りと焼いた角餅を入れていただきます。 皆様のお家のお雑煮はどのような仕立てなのでしょうね。 地域性もありますが、その家の伝統や、親の出身地のお雑煮が代々受け継がれているというようなこともあるようですね。

私も「えー」とびっくりしたお雑煮のご紹介です。 このようなお雑煮のことを耳にしたことありますか? それは愛媛出身の方から伺ったお話ですが、その方のご実家のおばあさまが作られるお雑煮は白味噌仕立てにあんこの丸餅を入れるそうです。 こればかりは馴染みがなくどんなお味なのか、おそらく白味噌のやわらかな塩味があんこの甘さを引き立て、白味噌の旨みやコクが全体をまろやかにまとめあげているのでしょうね。 初めて聞く食べ物のお話はとても興味深く、風土や地域性、伝統に影響される奥の深い文化であると実感いたします。 

我が家のおせち<鰆の柚庵焼き、ほたての黄身衣焼き、五目なますと里芋の白煮>

街並みもお正月の準備が着々となされ、ビルの入り口には門松が飾られ始めましたね。 今年の7月末からスタートしましたこのブログもおかげ様で6ヶ月目に入ろうとしています。 今回が年内最後のブログとなります。 年明けて1月8日にスタートいたしますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

皆様、どうぞ、お元気で新年をお迎え下さい。

Posted at 18:47 | 日記 | この記事のURL
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幻のひつまぶし [2007年11月27日(火) ]
先週末はカラッと晴れ上がり、じっとしているのがもったいないようなお天気の3連休でしたね。 私は仕事柄どうしても週末に仕事が入ることが多く、この連休は名古屋に出張をしてきました。 これまでは、名古屋は通過するだけで、なかなか訪れる機会がありませんでしたが、やっと念願かなってというところです。

名古屋行きの話が決まった段階で、まず、なにを食べようかなと思いを巡らせて、脳裏をよぎったのは、「ひつまぶし」「味噌カツ」「味噌おでん」などでした。 東海道新幹線ひかりですと東京−名古屋は1時間半ほどの距離です。 幸いに仕事は15時に会場入りでしたので、お昼は名古屋名物と心に決め、インターネットで食事所の検索をしました。 目移り状態でしたが、ここはやっぱり独創性の高い「ひつまぶし」に決めました。 この「ひつまぶし」という名称は「あつた蓬莱軒」の商標登録だそうですが、そのお店が名古屋駅から東山線で2駅の栄駅近くの松坂屋デパートにあることを突き止め向かうことにしました。

松坂屋デパートには12時半過ぎに到着して、早速エスカレーターで特選レストラン街へ。 すると、とんでもなく長い行列ができていて、どのお店の行列かが一目ではわかりませんでした。 「列の最後尾です」との立て札を見つけて、並んでいる方に聞いてみると「なんと1時間待ち」とのこと。 下調べの不備を嘆きながらも、1時間待ちでは、仕事に影響がでてしまうとあきらめて、簡単にランチをすませてやむなく会場に向かいました。

名古屋の名産品と言えば、八丁味噌、きしめん、名古屋コーチン、守口大根の味噌漬けなどと、関東や関西とも異なった独特な食文化が根付いていますね。 どれもこれも気になって、お土産ひとつ選ぶのも一苦労でしたが、悩んだあげく、下記の写真のお土産を帰ってきました。

          名古屋コーチン弁当

まずは名古屋コーチン弁当です。 残念ながら、鶏肉は2切れほどですが、歯切れのよい、柔らかなお肉でした。 それからもちろん名古屋コーチンの味噌漬け、燻し鶏胸肉(黒胡椒味)、デザートにプリンです。 純系名古屋コーチン卵を使ったプリンということで、滑らかな食感とコクのある甘みがおいしいプリンでした。 日本三代地鶏といわれている名古屋コーチンをしばらくの間は堪能できそうです。

          名古屋コーチン尽くし土産

それから下記の写真は守口大根の「刻み守口漬け」です。 守口大根は直径2cm前後と細く、長さは長いものになると1m80cm以上にもなるということです。12月が収穫時期のようで、大根を抜きやすくするルートディガ(掘り起こし機)などの機械により収穫されるようです。 また栽培の歴史も古く、江戸時代の初期に中国から原種が入ってきてそのころから漬物として珍重され、尾張藩にも献上されていたようです。 いずれにしても300年以上の歴史をもつ大根で、そのお味はと言えば、芳醇な粕漬けの香りとほのかな辛みに一段と食欲も進むという感じです。

            刻み守口漬け
 
名古屋にも地元の方々の話題にのぼるようなおすすめ名産品がまだまだ沢山あるかと思います。 今回は幻のひつまぶしとなってしまいましたが、次回はそのようなことも踏まえて是非余裕をもって訪れたいと思いつつ帰宅した一日でした。

Posted at 18:45 | 日記 | この記事のURL
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ステビア野菜ご存知ですか? [2007年11月06日(火) ]
ブログへのコメントありがとうございます。 栗の「なんかワッと驚くような斬新な食べ方」とのことですが、渋皮煮にしてお茶うけなどにしますね。 しかし斬新なアイデアとは言いがたいので、なにか思いついたらご案内いたします。

ところで「ステビア野菜」とか、「ステビア農法」という言葉をご存知ですか。 今回はステビア野菜を使ったフレンチレストランのランチメニューのお話しです。 私自身はステビア野菜を味見程度に食べる機会はありましたが、今回のように料理としてサーブしていただくのは初めてでした。

まずステビア草とは、南米パラグアイに棲息するキワ科の多年草のことです。 その茎や葉から注出した成分を作物に与えて生産したものをステビア野菜果物と呼んでいます。 ステビア草を使ったステビア農法とは土の中の有用微生物を増殖させて、植物の根を健全に育てて活性化させる効果があるそうです。 その結果野菜果物の糖度やビタミン、ミネラルが増加して本来持っている旨みが熟成され、美味しさがもたらされるという仕組みです。

こちらのレストランのオーナーはそのステビア野菜と巡り合ったことで、フレンチに対する考え方が大きく変わりレストランオープンに至ったとのことでした。 フレンチでありながらバター、生クリームなどを極力使わず、独自のスタイルで素材の持ち味を最大限に生かした料理作りに日々努力されているそうです。

          サーモン巻きのオードフル

そのランチコースをご紹介します。 写真の通りオードブルは焼き玉ねぎ、焼きなすをスモークサーモンで巻いたものです。 特に玉ねぎは丸ごと1時間かけてじっくりとオーブンで焼いたもので、これまでに味わったことのないやわらかな歯ざわりと深みのある甘さには驚きました。

            ごぼうのスープ

スープはごぼうと米を煮てポタージュ状にしたものでした。 米と一緒に煮ることでとろみをつけたのかと思いますが、この組み合わせは以外でした。 野菜と穀類の組み合わせは栄養バランスのよさばかりでなく、体調を崩したときなどには欲しい一品のように思いました。 生クリームのこってり感がなくすっきりとした後味のスープでした。

            金時鯛のソテー

メインは金時鯛のソテー ヨーグルトソース添えでした。 鯛そのものも身がしまっていて大変美味しいものでしたが、添えられた野菜の青々とした鮮やかさには普段見慣れているピーマンやほうれん草、かぼちゃであるにもかかわらず新鮮さを感じました。 野菜の味もそれぞれの個性が感じられ、これが本来の野菜の味なのかなと実感いたしました。 ソースは隠し味に味噌を用いたヨーグルトソースでした。 ステビア栽培の桃のコンポートをデザートにいただてとても充実ひとときでした。  

こちらの野菜の仕入れは茨城県の農家から送られてくるものだそうです。 近所のスーパーなどでは見かけないステビア野菜ですが、機会がありましたら是非買い求めてみて下さい。 きっと野菜果物に対する見方が変わられることと思います。

Posted at 15:01 | 日記 | この記事のURL
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ゆず風呂&ゆず料理 [2007年10月23日(火) ]
秋晴れのすがすがしさに誘われ週末に奥多摩へハイキングに行ってきました。 最近ではハイキングそのものよりも、下山した後の楽しみの方が勝っているようで、今回はゆずの里と呼ばれている奥多摩にコースを設定して、最終目的地を「ゆず風呂、ゆず料理」の勝仙閣としました。

まずは新宿駅7:44発のホリデー快速に乗車して、1時間20分ほどで軍畑(いくさばた)駅下車です。 車内はハイキング支度をした中高年のグルームでいっぱいで、楽しげに近況報告したり、ハイキングでのハプニングに花をさかせたりと、にぎやかな車内となります。 軍畑で下車して「高水三山」コースを4時間弱ゆっくりと森林浴しながら、山々の景色をながめたりして下山しました。

久しぶりのハイキングはやはり足腰に負担がかかり、ジンジンした足を引きずりながら、ひたすらゆずの里「勝仙閣」をめざしました。 お腹はペコペコでしたが、まずは汗を流しにゆず風呂へ直行です。 ゆずはまだ色づくにはちょっと早く青いゆずが湯船に浮いていました。 ほのかな香りがして、湯船で手足を伸ばすと山の疲れもひいていくような、効能はよく知られていますが、「美肌効果や冷え性、リューマチに効果があり、体が温まって風邪を引かない」そうで、あわせて筋肉痛の緩和にも役立ってほしいと願いつつお風呂をあがりました。 ゆずの香りで心身ともにリフレッシュしてお待ちかねのゆず料理です。

             焼きゆず釜

まずはゆず茶です。 ゆずの薄切りを砂糖煮にしたものにお湯を注いでいただきます。 お膳は「ゆず酒」、「ゆずこんにゃくのゆず酢味噌添え」、「焼きゆず釜」、季節野菜の煮物は「ふろふき大根の海老餡かけ」、「鱒のゆず挟み焼き」に最後にしそご飯と赤だし味噌汁と大根の千切りの漬物でした。

           ふろふき大根の海老餡かけ

「ゆず酒」はこの宿のオリジナルだそうで、さっぱりと甘みをおさえた飲みやすいものでした。 「焼きゆず釜」は上記の写真の通りです。 香ばしいゆず味噌のこげた香りに食欲がそそられます。 中身は貝柱、えび、しいたけ、ピーマンにコーンがはいっていて、ゆず味噌と卵黄を出汁でといたようなソースでした。 煮物はふろふき大根に紅葉形の生麩が彩りを添えてやさしいお味でした。 「鱒のゆず挟み焼き」は、川魚は余り得意でない私ですが、焼立ての身のしまり具合と塩加減もほどよく川魚臭さがなく、「おいし〜い」と川魚に対する印象を改めてしまうような一品でした。 振り塩で焼くだけというシンプルな調理法がおいしさを引き立てているのかもしれませんね。  

             鱒のゆず挟み焼き

今朝は、昨日はなかったふくらはぎの筋肉痛を感じ始めています。 筋肉痛が翌日、又は翌々日にピークをむかえるのははなはだ不本意ですが、これも加齢による仕業かとあきらめて、日頃から足腰を鍛えておくに限ると普段の運動不足をなげいております。 今年は紅葉の時期も遅く、東京は12月に紅葉というような予測もでております。 季節感が薄らいでいく昨今、山並みに紅葉を見出しその土地の季節の食べものを思う存分味わってせめても元気を維持したいものですね。

Posted at 16:48 | 日記 | この記事のURL
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ビルの地下農園 [2007年10月09日(火) ]
実りの秋、ちょっと郊外に出ると重たげに頭を垂れた稲穂の刈り取りが行われていたり、庭先の柿の実が色鮮やかに色づいてきたりと秋たけなわですね。 そんな自然の恵みをうけて育つ農産物というイメージをくつがえしてしまう農業が都心のオフィス街にあります。 温暖化防止の一環として屋上庭園、或いは屋上農園として緑化が進んできていますが、なんとビルの地下での農作物栽培はびっくりしてしまいます。

マスコミでも取り上げられているのでご存知の方も多いと思いますが、PASONAO2(パソナオーツー)と呼ばれていて、人材派遣会社が都会の人たちにもっと農業を身近なものとして、そして、新しい農業を知ってもらう施設として開設したものです。 

         入り口近くの蓮の水辺です。

たまたま先日見学してきましたのでご紹介します。 場所は東京駅の近くで地下鉄大手町駅下車してすぐのビルでした。 オフィス街の一角ですので、外見からまったくわかりません。 ビルの受付を通って地下に降りると、花畑、ハーブ畑、棚田、果菜類、野菜畑と21世紀型の植物栽培と6つの部屋に分かれています。 総栽培面積は約1000uとのことでした。

棚田はこれから田植えのようで水が張ってありました。 素人が考えるに太陽光線がなくても植物が育つのかなと思いますが、太陽光に近い入りメタルハライドランプと寿命が長く光の効率が良い高圧ナトリウムランプによって稲を栽培し、棚田の景観を再現しているそうです。 太陽光がなくても、それに近い人工的な光があれば、地下でも植物の栽培が可能なのですね。

          これから田植えの棚田です。

トマト栽培の部屋もありました。 トマトの種類は桃太郎です。 植物栽培に土を使わず、生育に必要な栄養分を溶かした水耕栽培で気温26.1℃で湿度が71%に設定されているそうです。 植物の栄養条件を常に最適に保つことにより、植物を自然の状態よりも早く、大きく、効率的に栽培することが可能だそうです。 トマト棚とでもいうのでしょうか、写真のようにトマトが色づいていました。

        このような栽培方法もあるのですね。

それから「21世紀型の植物栽培コーナー」では無菌室に4段式の棚が設置されて、サラダ菜が栽培されていました。 光や温度などの環境条件を人工的にコントロールすることで、天候や場所に左右されずに生産できるとのことです。 それにより収穫までの時期も短縮でき、露地栽培のものとかわらない栄養豊富な野菜が収穫できるそうです。 

いろんな栽培方法があり、21世紀の農業はどのように変わっていくのだろうかと考えさせられる空間でした。 食料自給率がカロリーベースで40%という現状を思うと、自然の恵みだけに頼らなくても農産物が生産できるという可能性や、情報発信基地としての取り組みとしては画期的なプログラムであると思いつつも、職業柄漠然とした違和感を抱きつつ帰宅した一日でした。 

Posted at 19:01 | 日記 | この記事のURL
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続・郷土料理 - 黄門御膳 [2007年09月18日(火) ]
前回に引き続き徳川光圀公(黄門様)縁の郷土料理、「大塚屋」のご主人大塚屋子之吉さんのお話、続編です。

前回予告した残りのメニュー2品をご紹介いたします。 下記の写真を見てください。 一見するとありがちな豚の角煮のよう見えるのですが、メニュー名は「豚肉 東坡煮」というもので、食べてびっくりの技ありの一品でした。 一般的な豚の角煮は、お肉はほどよく弾力性があって味が良くしみているといったイメージがあります。 ところが、この一品は、口に入れた瞬間にサラッとした舌触りと同時に口の中で溶けるような肉の食感があり、しかしながら脂っぽさを感じさせない角煮のイメージを覆す一品でした。 

そこで、脂をどのように処理したのかご主人に伺ってみました。 ご主人がおっしゃるには、最初に蒸し器で肉を30分ほど蒸すそうです。 その手間が肉の脂や灰汁が落として、肉本来の旨みやコクを凝縮させるとのことでした。 その後にしょうゆ味で煮るそうですが、やはり、ひと手間が、イメージを一新するほど仕上がりに大きく影響するということなのですね。


             豚肉 東坡煮です。

2品目は「鴨肉の福包」です。 写真のようにいわゆる餃子のようなものです。 私も鴨肉を包んだ福包(あるいは餃子)は初めてでした。 普段は鴨肉をローストしてブルーベリーソースでいただいたりしますが、このように餃子風にしていただくととても食べやすく、普段使いできそうです。

いろんな肉がある中で、どうして鴨肉なのかなと思いますが、薬膳では鴨肉は「身体の熱(むくみ)をとり、精力減退時に良い」との効能があると言われています。 梅雨から夏にかけてむくみや元気がない時に鴨肉がよいのかもしれませんね。 効能についてご主人には聞きそびれてしまいましたのが残念です。 因みに薬膳では季節によって肉の種類を変えたりします。 例えば寒い冬には身体を温める羊肉、マトンとかラムを用いたりします。


鴨の福包です。 お肉に味がついているので、そのままいただきます。

それ以外にも、久呂万米(くろまめ)納豆や地元の川でその日に釣れた子鮎をマリネようにしたものをいただきました。 地元の食文化に触れることもさることながら、私の両親とほぼ同年代のご主人がいまなお現役でお客様の部屋から部屋へと黄門宴膳の説明に走り回られる姿には年齢を超えたエネルギーを秘めてらっしゃるように感じられました。 ご主人のお話がエッセンスとなって更に黄門縁膳の味わいを深めていたのは間違いないと思います。

自ら「医食同源」を実践され、それをより多くの方に広めていく。 忙しい中、お客様に黄門宴膳のお話するのが楽しいという料理人として極めてポジティブなご主人の姿勢に感嘆し、美味しさと一緒にパワーをいただいたひと時でした。  

Posted at 21:50 | 日記 | この記事のURL
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郷土料理 − 黄門宴膳 [2007年09月11日(火) ]
今回は私の田舎の徳川光圀公(黄門様)縁の郷土料理のお話です。

常磐線水戸駅から徒歩5分ほどの線路沿いに「大塚屋」という郷土料理をいただける料亭があります。 ご主人は大塚屋子之吉さんという方で、徳川光圀の食膳研究家としてたびたびマスコミにも登場されている方です。 たまたま長年住み慣れた田舎を離れる伯母の送別会の会場として選びました。

当日は「黄門宴膳」なるものをいただきました。 お料理の説明に見えたご主人は、70歳後半とのことでしたが、長身で背筋がピンとしてらして、とても若々しく、手先のきめ細やかで滑らかな肌にはびっくりしてしまいました。 今でこそ元気そのものに見えるご主人も、50代の頃にいくつもの癌を患っていたとのことで、それが30代で癌を患いながら、食生活を管理・改善することで73歳まで長生きした光圀公の食事を研究するきっかけとなったとのことでした。 なんと当時の平均寿命は32歳だったそうです。

光圀公は、中国の儒学者朱舜水から医食同源思想の薫陶を受け、自身の食生活を管理・改善し、また、その日々の食生活の記録を残しました。 大塚屋のご主人は、この膨大な文献を15年の歳月をかけて研究され、「黄門宴膳」として現代に再現されたとのことです。今回は、当日のメニューから2つご紹介します。


    牛乳酒です。レシピに基づき作ってみました。

それは食前酒として運ばれてきた「牛乳酒」です。 すっきりとした甘さが印象的な飲み物でした。 この牛乳酒はご主人が文献を元に作り出したものです。 

作り方のメモをいただいてきましたのでそのままをご紹介します。 @酒(焼酎でも可)コップ1杯と水コップ1.5杯に砂糖スプーン1を鍋で沸かします。 A沸かしたコップ1杯の牛乳に@を入れる。 牛乳は60度くらいに温めるそうです。 @とAの割合は1:3くらいだったと思います。 就寝前に飲むとぐっすりと眠れるそうです。 また、これを一年くらい飲み続けることで、それまで手に出ていた老人斑がすっかりきれいなったということでした。

2品目「御口取」は「献上 白牛酪」でした。 これは牛乳(ソフトチーズが含まれているような)をくず粉で練りあげた牛乳豆腐でした。 見た目は普通のくず豆腐という感じですが、実際食べてみるとまったりとしていて滑らかな舌触りといい、私が作る胡麻豆腐とは比べられない滑らかさがありました。 当時も御陵牧場のようなところがあったようで、そこで牛乳やチーズを生産していたようです。


            白牛酪です。

「黄門宴膳」は食前酒から始まり最後のお食事で10品あり、それぞれに素材へのこだわりを感じる一品と言えるものばかりでした。 一度に話しきれないので、例えば煮物の「豚の角煮」へのこだわりや、酒菜の「鴨肉の福包」などは次回以降にいたします。

Posted at 12:19 | 日記 | この記事のURL
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べジフルサミット− スイカ [2007年08月21日(火) ]
暑さのピークは過ぎたというものの、相変わらずの暑さにちょっと辟易してしまいます。 今回は、昔から暑さしのぎに食べられていたスイカをご紹介したいと思います。 スイカは、のどの渇きを癒してくれ水分代謝を促進する働きがあります。 先日、そのスイカの食べくらべの会「べジフルサミット」と称する催しに参加してきました。 

食べくらべの方法は、10種類のスイカが並べられ、「評価記入表」が配られてそれぞれの項目にチェックします。 チェック項目は、外観・食感・口当たり、コク・うまみ・甘み、そして香りや購入有無などです。 記入が終了すると最後に生産者情報シートが配られ、自分の評価と付き合せするというような内容です。 日頃は品種にこだわらず、見た目で購入していますが、同じスイカといえども、それぞれ豊かに個性を主張していて楽しむことができました。 その中でも特徴的だった3つのスイカをご紹介いたします。


             10種類のスイカです。

まずは、黄色いラグビーボールのような「金のたまご」、下記の写真のようにきれいなオレンジがかった黄色です。 生産地は秋田県で、味のピークは7月中旬から10日ほどのようです。 味の特徴はさっぱりとした甘みがあり、シャキシャキとしてみずみずしく、皮の黄色と果肉のピンクのコントラストが新鮮でした。


             金のたまごです。

それから、15kgほどあるスイカ、「入善ジャンボ西瓜」です。 写真をご覧いただくといかに大きいかがお分かりいただけるかと思います。 私も持ってみましたが、さすがに両腕にズシッとした重みを感じます。 生産地は富山県の入善(にゅうぜん)町です。 果肉はピンク系の赤色でとてもみずみずしく、さっぱりと上品な味わいでした。


             入善ジャンボ西瓜です。

通常のスイカよりも小さいスイカ、なんと「愛娘」(まなむすめ)と言う品種です。 品種名の通り本当に愛情を注いで育てたスイカなのでしょうね。 味の特徴はシャキシャキ感があり甘さとみずみずしさのバランスが絶妙です。 丸ごとスイカ1個を買うことが少なくなってきて、消費者はカットスイカにシフトしてきていますが、そんなニーズを反映して食べきりサイズの大きさで栽培されたようです。 

最後に食べた後のスイカの皮、ゴミ箱行きですか? 皮をむいて、薄くスライスして塩もみすると漬物としてもおいしくいただけます。 果肉を少し残しておくと、彩りもきれいですし、微妙な甘みを楽しむことができます。 漬物以外にも、スープや胡麻和えにといろいろ楽しめます。 捨ててしまう前に、是非試してみてください。

Posted at 22:28 | 日記 | この記事のURL
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常陸あきそばをご存知ですか? [2007年08月14日(火) ]
お盆で帰省しました。 私の郷里は、かつては常陸(ひたち)の国と呼ばれ、水戸黄門で名の知れた徳川光圀の隠居所「西山荘」のある緑豊かなのどかな田園地帯です。 素朴な田舎のことで、特産品と言えるほどのものはありませんが、それでも、そば通の間では有名な「常陸あきそば」と「納豆」はご紹介に値するかと思います。 納豆談義は次回以降にするとして、今回はこだわりの「常陸あきそば」のお話です。

   
             お店の入り口です。

その西山荘に隣接する地元ではちょっと評判のおそば屋さんに行ってみました。 もちろん1日限定12食の「石臼挽きの手打ちそば」を頼んでみました。 下記の写真をご覧いただくとお膳の手前に2つのそばちょこが並んでいますね。 右側の白いちょこに入っているのは水です。 この水は一体何のためにあると思いますか? 一口目のそばを水でいただき、そばの香りを味わうためのものです。 店主によれば「まずそば特有の香りを水で味わってからそばつゆでいただく」というがこのお店の流儀ということでした。 そこで、早速、その手順でいただきました。 もちろんそばを水で食べるというのは初めてでしたが、興味津々でいただいたところ常陸あきそば特有の甘みや香り、そして、しこしことしたコシの強さ、さらにツルッとしたのど越しのよさを充分味わうことができました。 この水はアルカリ水だそうですが、水によってこのように香り立つそばの美味しさが醸し出されるとはこれもまた新たな発見でした。 


          石臼挽きの手打ちそばです。

この常陸あきそばは、茨城県久慈郡の山間部「冷涼多湿」の地、いわゆる「霧下蕎麦」の条件を満たすところで作られています。 収穫は「手刈り」で、その後「天日干し」するそうで、それによりそば独特の風味を保ったままのそばを作ることができるようです。 私の身近では、JR渋谷駅の東急東横店のレストラン街にあるそば屋さんでも秋口には常陸あきそばをいただくことができます。 素朴な味わいの常陸あきそばを見かけられましたら是非お試しいただければと思います。

Posted at 22:46 | 日記 | この記事のURL
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ブログスタート! [2007年07月20日(金) ]
はじめまして。「野菜ソムリエ」の鈴木和代と申します。

皆さんは、「野菜ソムリエ」という言葉をご存知ですか?
日本ベジタブル&フルーツマイスター協会が認定する
民間資格で、正式には「ベジタブル&フルーツマイスター」
と呼ばれています。

最近野菜果物を扱うプロとして新聞・テレビなどで
よく取り上げられているので、ご存知の方も多いのでは
ないかと思います。

私が「野菜ソムリエ」の資格を取得しましたのは
3−4年前です。それまでは外資系証券会社で長いこと
働いていましたが、忙しさに流されるうちに、自身の
働き方に疑問を感じるようになり、自分らしさを追求
していくうちに、自身が最も興味があり、
必要と感じていた「食」にたどりつきました。

キャリアチェンジするにあたっては、それなりの迷いも
ありましたが、今は、食の喜びを提供できることに
幸せを感じています。
現在の活動としては、「手軽で美味しい野菜料理」を
モットーとした料理教室を自宅で主宰したり、
日本ベジタブル&フルーツマイスター協会の
料理教室講師や食品企業から委託されるレシピ開発
などを手がけています。

ブログでは、野菜ソムリエの視点で、野菜・果物の
種類や特性、選び方、保存の仕方、素材を生かした
美味しい食べ方などを中心に、食べることだけでなく、
折に触れ「あらっ、面白い!」ということなども含めて、
つれづれに書いていきたいと思います。
ご覧いただいた方からの「こんなこともあるのよ」と
言うようなメールも大歓迎です。

来週からスタートいたします。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

Posted at 12:10 | 日記 | この記事のURL
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