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中距離パートナーRのこと、趣味の手織り…
日々つれづれを、のんびりゆったり綴ります。
(7/27「座無の創作ノート」休止いたします)

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小津の魔法使い(其の6) [2008年08月27日(水) ]


こんばんは。小ざむです。

猛暑が一転、ここ数日は涼しい日が続いています。
今年は、秋の訪れが早いかもしれませんね。

さて、つづきです。

どこまで書きましたっけ…?
あ、鈴木さんが有頂天になってるところへ、魔法使いがひょっこり現れたとこまででしたね。




         小津の魔法使い(其の6)



「まいど」
「ああ、あんた。何しにきたんですか。僕はこれから朽木勘記念館の落成式に行くんですよ。時間がないんですがねえ」
「メンテナンスですわ。六ヵ月の定期点検に来ました」
「だったら、ご覧のとおり、按配よくやってます」
「そら、ようおましたな」
とは言いますが、魔法使いは何となく不機嫌そうです。

「あんた、モニター感想文出してまへんな。ものを書くお商売の人が、そういうのはどうですやろね」
「あ…」
モニター感想文のことはすっかり忘れていました。忙しかったのだから仕方がありません。しかし…。

うす汚れたキャップをかぶり、緑色のさびついた工具箱を提げた魔法使いを、鈴木さんは冷たい目で見つめました。
この男が魔法使いなんて信じられない。そこらへんの工事人夫と変わりがないじゃないか。第一、『うちでのジャグチ』なんてふざけた金具でひとひねりする魔法があるものか。

考えてみれば、まだお嫁さんは見つからないし、小説も今まで書きためていたものを手直ししただけです。朽木賞をもらい、本を出版したのは魔法のおかげのように錯覚してしまったけれど、ほんとは何もかも自分の実力のような気がします。

『あぶない、あぶない』
モニターなどとうまいことを言って、人を油断させる悪質商法に違いありません。どんな罠を仕掛けてくるのか、このままいけば身ぐるみはがされて、ケツの毛までぬかれてしまうところでしょう。

鈴木さんは猛然と腹がたち、魔法使いにつかみかかりました。
「何が魔法体験や。何が三つの願いごとや。そんなもん、誰が信用するか!」

仰天したのは魔法使いです。いきなり首を締めあげられたものですから、目を白黒させながら手足をばたつかせました。
「そっ、そやかて、思い通りになりましたやんか!」
「それは俺の実力じゃい!」
今度は馬乗りになってポカポカ殴りつけます。
「ワニとゴリラを足して二で割ったような顔や言うたな! 女を押さえこんで強姦する顔や言うたな!」
「す、すいません!」
こういう手合いは、二度と悪さをしないようにとっちめておくのが得策です。
「お前も魔法使いなら、自分のピンチを逃れる術くらい心得てるのとちゃうんかい!」
「そっ、それは専門が違います。我が身を守るのは忍者の類で、魔法使いは他人の…」
「何をゴチャゴチャ抜かしとんじゃ! この詐欺師が!」
「おた、おた、おたすけ!」

魔法使いは鼻血を吹きながらヒイヒイ泣きわめきます。
さすがにかわいそうに思った鈴木さんは、最後に魔法使いの頭をひとこづきして離してやりました。ポケットをまさぐると、ティッシュと名刺が出てきました。鈴木さんはティッシュを魔法使いに放り投げ、名刺のほうはびりびりに破り捨てました。

「二度と来るな。魔法使いやなんて、ふざけたこと言いやがって」
魔法使いは鈴木さんをうかがい見ながらティッシュをコヨリにして鼻の穴へ突っ込みました。なんともなさけない姿です。
地面にばらけた工具類をかき集めたあと、魔法使いは上目遣いに鈴木さんを見て言いました。
「あのう、感想文は…?」
「まだ言うてんのかい!」
鈴木さんがこぶしを振り上げると、魔法使いは泡を食ったようにオート三輪にかけこみました。そして、エンジンをめいっぱいにふかして走りさって行きました。


(つづく)



Posted at 20:24 | 小ざむ文庫 | この記事のURL
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マフラー2008 [2008年08月25日(月) ]


ワインと、ワイン系絣のウール糸を通販で購入しました。
試し織りをしたら、少し地味な印象。
そこで、よこ糸にイエローとブルーのラメ入り糸をからませて織ってみました。

               派手?

Posted at 21:37 | 手織り作品 | この記事のURL
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おカネの話 [2008年08月24日(日) ]
お金にまつわる話です。

スーパーのレジでお金を払うとき、うっかり千円札を一枚多く出しました。

レジの人は、目の前で預かったお金を数え、「一枚多いですよ」と返してくれました。
これは、レジ係として当然のことですね。

数か月前の、あるできごと。
その日、私は封筒を2つ用意していました。2か所で支払いがあったからです。
一つは15万円。もう一つは3万円。

A店に行って、15万円の支払いをしました。封筒からだして、そのまま渡しました。
店の奥さんが、1、2…とつぶやきながら数えています。私は店主と二言三言話し、商品に目をやりながら、ぼんやりと視野の隅で奥さんの手元をとらえていました。
11、12、13…。
そこで奥さんの手がとまりました。
残りは、3枚?…に、見えたような。。。あれっ?(°Д°)

…と、思った瞬間、奥さんは札束を手で丸めて、奥へ引っ込みました。

あれあれ? 目の錯覚?? 13まで数えて、残りが3枚? 

奥さんはしばらく出てきません。
声をかけるタイミングも外してしまいました。(胸の中モヤモヤ)

やがて、奥さんは15万円の領収書を持ってきて、ありがとうございました、と手渡してきました。

手元には、もうお金はありません。レジの箱の中におさまっているのでしょう。

ふに落ちない。。。と首をかしげつつ、車に戻って2つ目の封筒をあけました。

2万円しかない…。

1枚入れ間違えたんだろうな、きっと。
でも証拠がないし。。。

かなり落ち込んで帰りました。

奥さんの、一つ一つの所作が目に浮かんできます。
どれをとっても、怪しいじゃないか! でも証拠がない。
くやしい。。。

以来、その店には2度と行くまいと思っています。


Posted at 12:05 | 雑記 | この記事のURL
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白磁と絵とRの手 [2008年08月18日(月) ]
行ってきました〜Rんち
この前行ったのはいつだっけ? 7月?1か月ぶりだね  

けっこう元気そうでした。
本人は、まだ全快じゃないとか言って予防線張ってるけど、1月頃に比べると、格段に元気になっています。
この暑い中、外へ出てランチ食べたり、お散歩したりする元気があるから。



座無「ねーねー。壁に素敵なタペストリがあるね」

R「あ、それ。お隣のご夫婦にもらったんだよ。ハワイ行ってたんだって」

座無「こっちの壁に掛けてる絵はなーに?」

R「あ、それはネ。デパートの絵画展で買ったんだよ」

座無「(むむ、いやな予感)ふーん。有名な画家なの?」


R「いやそれほどでも…。名前聞いたことないんだけど、この部屋にぴったりの雰囲気だろ? オスロの風景だよ」

座無「へー…。いくらだったの?(おそるおそる)」

R「20万」

座無「キタ━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━!!!!(やっぱり…)」

R「あ、そうだ。白磁の壷がもう1個増えたんだよ」

座無「(◎皿◎)ナンデスト!!)」オイオイ(´Д`)



白磁の壷が入ってた箱と、Rの手

開梱したあと、元通りに紐を結んでます。私だったら丸めてポイなんだけど。やることが、こまかい

前のよりは、安かったという1輪ざし白磁



≪追記≫

Rとのやりとりをデフォルメして書きましたが…。
Rはけっして浪費癖があるわけではなく、お金持ちでもありません。
ごく普通のサラリーマンです。
私が貧乏性たらしく、値段を聞いて目をむくとRは苦笑します。
「お金を棺桶まで持って行けるの?」
まあ、そりゃそうだね。。。

最近、Rは部屋を快適に暮らすためにいろいろ工夫をしているようなのです。
独り暮らしで、食べて寝るだけの部屋だったものを、絵を飾ったり壷を置いたりしています。
私の下手な織物に国宝を置くなど…あー、もったいなやありがたや。
殺風景な部屋を少しでも楽しめるように、私も安物のフクロウや、讃岐の民芸品「奉公さん」や、手作りのプリザーブドフラワーなど持っていきました。
ちゃんと飾ってくれています。
そういえば、観葉植物も3鉢になってる。。。

いい歳をして安物を身につけていては人品にかかわる、というのがRの美意識です。身につけるものも、高価ではないけどそこそこの値段はすると思います。
無知無教養貧乏人の娘である私には、「ナァルホド」と思われることが多々あります。
確かに、生活の中から不要なものを一切省いたら、人間は食べて寝て出すだけの生物です。
彼が求めたのは、心のゆとり・癒しではないかと(ひいき目?)。
でも、白磁の壷を2個はいらないと思いますが…(苦笑)。ヨシヨシ




Posted at 20:42 | Rのこと | この記事のURL
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裂き織りバッグA [2008年08月17日(日) ]
織り地は座無、仕立ては座無ママの裂き織りバッグ2作目です。


               教室のお稽古用にグ〜

Posted at 20:37 | 手織り作品 | この記事のURL
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秋のランチョンマット [2008年08月15日(金) ]
今日から4連休

オリンピックと高校野球を見ながら、手織り三昧の生活に突入します
一日だけ、Rんちへ行ってくるけど

まだまだ暑い日が続いていますが、織りの方は秋物作成にかかりました。


            ワイン・ピンク・ベージュの混合色マット


         けさ作ったテーブルマット



月末の教室では、ウールのベスト製作にかかります。
ウェア初挑戦ですできるかな〜

Posted at 10:39 | 手織り作品 | この記事のURL
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小津の魔法使い(其の5) [2008年08月14日(木) ]



こんばんは。小ざむです。

Rさんの帯状疱疹は、徐々に快方に向かっていく様子。
座無ねえさんも、ひと安心みたいです。
お盆休みには、久しぶりにRさんとデートやそうで、ウキウキしてます。

お土産のフクロウとか手織りのマットとか、藍染めのハンカチとか、見せたいもんがいっぱいあるんですって

えーと。どこまで書きましたっけ。
あ、小津さんが専用ハガキを置いて、去って行ったところまででしたね。




      小津の魔法使い(其の5)



『こんなんで届くのかなあ』
と、鈴木さんは首をかしげました。


     2

「あなたの作品が、今年の朽木賞に選ばれました」
待ちにまったニュースが飛び込んできたのはそれから一ヵ月後のことです。
鈴木さんの作品に鼻もひっかけなかった同人誌の仲間たちも、手のひらを返したように大喜び。
「おめでたい、ありがたい。何はともあれ、ぱあてぃ、ぱあてぃ」
と、大はしゃぎでした。
「鈴木さんはいずれ賞をとる人だと思うとった」
「次は中央文壇をめざせ」

手袋工場のおばさんたちだって、もう鈴木さんの悪口は言いません。「すごいな、すごいな」と手をたたいて誉めてくれるし、あの意地悪な工場長までが、「わが社の誇り」と、鈴木さんの載った新聞記事をコピーして食堂の壁に貼りつけたくらいです。
「鈴木くん、執筆活動に専念するから辞めるなんて言わんやろうね。今、うちは人手不足やからね」
と、今までと正反対のことを言います。

鈴木さんはいちやく「時の人」。喫茶店でお茶を飲んでいても視線を感じますし、スーパーで買物をしていても「あらあ」と、見知らぬおばちゃんから声を掛けられます。知らない人から電話をもらって、「あなたはわが町期待の星」とひとしきり激励されたことも。
町の有線テレビにも出たし、広報の表紙にもなりました。
地方の小さな文学賞である「朽木賞」をもらっただけでこんなに大騒ぎしてくれるのです。やっぱり賞はいいな、と鈴木さんは大満足でした。

しかし、喜んでばかりもいられません。
受賞第一作を書かなくてはなりません。朽木賞をもらったあと、泣かず飛ばずになってしまった作家はたくさんいます。いつまでも万歳三唱している場合ではない、これからはたった一人の孤独な戦いがはじまるのだ、と鈴木さんは決意も新たにパソコンに向かうのでした。

執筆は絶好調でした。
今まで書きためておいた小説を手直ししようとすると、あふれるように言葉が出てきてすいすい書けてしまいます。ちょっとストーリーに行き詰まっても、次の日になるとまたひらめきます。一日に何十枚も書き進むことだってあります。

『これが魔法の力かな』
ひとつの作品を書き上げた鈴木さんは試しに出版社へ送ってみました。
今日び、出版社への持ち込み原稿が認められるなんてまずありません。全国に星の数ほどある同人誌から取り上げられることも皆無です。
「作家への近道は中央の文学賞を取ること。それ以外の道はなし」
と言われているくらいですが、それでもあえて送ってみました。魔法の力が働くなら、きっと何かが起こるはずだと。

一週間後、分厚い封書が届きました。
『あなたの原稿を拝読いたしました結果、当社で企画出版させていただきたく…』
企画出版、というのは、費用を出版社が持って本を出してくれるということです。表紙絵もコシマキも作ってくれるし、新聞広告で宣伝もしてくれる。つまり自腹を切らなくていいということ!

鈴木さんは何度も何度も「企画出版」の文字を読み返しました。そして、部屋中を踊りまわりました。
念願の本が出せます。売れれば印税が入ってきます。魔法使いの言うとおりです。

やがて鈴木さんの処女作は本屋の店頭に並びました。新聞もテレビも大々的に宣伝しました。「二十一世紀に残したい文学作品」だの「あのやさしい時代を忘れない」だの、食指をそそるようなコピーをつけて宣伝するものですから、本は飛ぶように売れました。
夢でしかないと思っていた、本屋さんでの出版記念サイン会も盛況でした。自分の本にサインをし、買ってくれた人と握手するなんて、作家冥利につきます。鈴木さんは幸せでした。

同人誌で見向きもされなかった作品が見なおされるようにもなりました。
「鈴木さん、こんなすばらしい作品を書いていたんですか」
編集者がほめてくれました。
「同人誌に発表した作品の版権ね、うちにもらえませんか?」
もちろん鈴木さんに異論はありません。
あれよあれよというまに、また本が出版され、それがベストセラーになり、鈴木さんは「平成の漱石」「日本のディケンズ」と言われるほどになったのです。
連日のように舞い込むパーティーや講演会の案内状、テレビの対談番組、何とかモニター、何とか委員会、身体が幾つあっても足りません。
未知の人間から、
「名前だけ貸してください。お顔だけでも出してください」
と、選挙の事務所びらきから応援演説まで頼まれる有様です。

女の人と出会う機会もふえました。アナウンサー、書道の先生、女流作家、ピアニスト、いずれ劣らぬ「容姿端麗」です。飲み屋へ行ってもゴルフへ行ってもモテモテで、こちらのほうも身体が幾つあっても足りません。
でも、忙しいのは平気です。女の人にやさしくしてもらったり、「先生、先生」とかしずかれるのは悪い気分ではありませんでした。
我が世の春…!

有頂天になって飛び回る鈴木さんのもとへ、ある日ひょっこりと魔法使いが現われました。


(つづく)






Posted at 22:41 | 小ざむ文庫 | この記事のURL
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小津の魔法使い(其の4) [2008年08月09日(土) ]


こんばんは。小ざむです。

高校野球に続いて、北京オリンピックが始まりました。
女子柔道48kg級と、量挙げは結果が出たんですね。
早いね〜昨日が開会式やったのに、もう終わったんや。お疲れ様

Rさん、帯状疱疹で病院にかかってるそうですワ。
あたしは、かかったことないんですけど、疲れがたまると出るんですってね。
それにしても、男の人も50過ぎると、あちこちガタがきますね。

さて、つづきです。どこまで書きましたっけ。
あ、小津さんが『うちでのジャグチ』をひねったとこまででしたね。





    小津の魔法使い(其の4)


「こんなもんでどうだす」
と、言いました。
鈴木さんはいそいでまわりを見回しました。しかし、お嫁さんらしき女の人はどこにもいません。

「どこにいるんでしょうか」
「あわてなはんな。いずれ容姿端麗がぎょうさん現われまっさかい、その中から気に入ったお人を選ぶんだす」
魔法使いは自信たっぷりの様子。

「さ、二つめは何だすか?」
「文学賞がほしい」
ほう、と魔法使いはうなずき、
「芥川ですか、直木ですか?」
と聞きました。
「朽木賞」
「おやまあ」
と、魔法使いは目を丸くしました。
「女は松レベルやのに、文学賞は朽木ですか。えろう割り引きましたなあ」

それもそうだ、と鈴木さんは思いました。魔法がかなうなら芥川だって直木だって、いやノーベル文学賞を取ることだってできるじゃないか。でも待てよ、賞をひとつだけ取って、そのあと書けなくなったら大変だ。

うーん、と鈴木さんは考えたすえ、こう言いました。
「世界中の人が喜ぶような小説がずっと書けるようにしてください」
「抽象的はアカンて言うたでしょ」
「じゃあ『ご提案書』を…」
魔法使いはちょっと肩をすくめ、ふたたび工具箱の中から『ご提案書』を取り出しました。
「これも松竹梅あります。松は印税一億レベル、竹は一千万レベル、梅は五十万レベルだす」
「じゃあ、松を…」
魔法使いはそれを聞くと、またにっと笑いました。
「松は、年間休日数ゼロになってますけど」
「え…」
「当然だっしゃろ。一億やさかいね」

鈴木さんはまた考えました。一年じゅう小説を書き続けなければいけないなんて、いくら書くことが好きでもちょっとしんどいです。それに、休みがなければ女の人とつきあう時間もありません。でも、印税一億は魅力です。

『なんとかなるんちゃうやろか』
むずかしいことを考えるのが苦手な鈴木さんですから、やっぱり松にすることにしました。
「松でお願いします」

魔法使いはふたたびジャグチをひとひねり。
きゅっ。
「さっそく、来月あたりから仕事が来まっせ」
と、魔法使いは言いました。
最後の願いは何だすか、と聞かれ、鈴木さんはしばし考え込みました。
中古の軽四を新しくしようか、前からほしかったパソコンにしようか、いやいや大嫌いなアイツをこの世から抹殺する手もあるぞ。それとも、百歳まで生きられるようにしてもらおうかな。。。

あれこれ思い巡らしますが、なかなか決まりません。あとひとつしか願いごとができないのですから、後悔しないようにしなければ。
「あのう、三つめの願いは、あと三つ願いごとがかなう、いうのはどうです?」
「あ、お決まりの手やね。そういうセコいんはナシ」
「では、拾った宝くじで一億円が当たり、その金で新車を買ったら最新型パソコンが景品についてた、いうのはどうでしょうか」
「ぜいたく言いなはんな。それは『願いごとの重複』いうて、当社の規約に反してます。見てみなはれ、第十九条の三、ちゃんと書いてますやろ」
「だから、読めませんて」
「なんなら保留にしますか? 有効期間は一年ですさかい、何もあわてることはおまへん。当社のメンテナンスは充実、アフターケアは万全、ご用命の際はいつでも呼んどくなはれ」
「アポはどうやって取るんです?」
「名刺に電話番号書いてます。フリーダイヤルです。メールアドレスもあります」
「読めませんて言うてるでしょ」
「ほな、専用ハガキ置いていきまっさかい、ポストに入れとくなはれ。ただし、投函後、二、三日はかかりまっせ」

魔法使いはそう言うと、さっさとジャグチをかたづけ、「まいどおおきに」と、オート三輪に乗って帰っていきました。あとには、わけのわからない文字が並んだ名刺と専用ハガキが鈴木さんの手元に残りました。


(つづく)


Posted at 23:37 | 小ざむ文庫 | この記事のURL
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続・藍染め体験 [2008年08月07日(木) ]
「藍染め体験」其のAです。

藍の豪商「奥村家」を見学しました。


              敷地内図



             商談中



先月訪れた「うだつの町並み」にも、藍商「吉田家」がありましたが、豪奢な邸宅と風情あるたたずまいに、当時の隆盛を感じます。

こうした文化財が自治体によって保護され、後世に受け継がれていくのですね。

あらためて徳島の魅力を味わいました。R、聞いてる〜



Posted at 20:49 | 雑記 | この記事のURL
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藍染め体験 [2008年08月06日(水) ]
今日は夏休み

徳島県の藍住町へ、「藍染め体験」に行ってきました。ひとりで
簡単なハンカチ染めで、20分程度で完成です。

@ハンカチを選ぶ
A染め型を選ぶ(サンプル5種の中から)
Bエプロンと手ぶくろ貸出し
C藍の染料に漬ける(30秒つけて、30秒取り出し。これを数回繰り返す)
D水でしっかりすすぐ。
E脱水する。
Fアイロンをあてて乾かす。

            で、完成〜


私が染めたのは、「むらくも染め」というそうです。空と雲の様子に似てますね。
この染めには、人柄も表れるそうですが。。。どんな人柄だ

おみやげもしっかり買いました

                 私用の携帯ストラップ


               Rにはフクロウの陶器


でもなぁ…あとで考えた
国宝オジサンの壷を愛でるRに、650円の陶器はマズかったかも
タペストリーとか日傘とか、いいなと思うものは高くて手が出ませんでした

『地震でガチャン』してもいいように、玄関に置いてもらおーっと。








Posted at 17:34 | 雑記 | この記事のURL
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