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『松茸』[2007年09月26日(水) ]
 やーっー!、秋ですねぇー!!。
 先に上海蟹を書きました。
 今日は秋の味覚の王者、松茸と参りましょう。
 秋は格別に多彩です。
 学問の、芸術の、実りの食欲の秋ではあります。
 と言っても学問には疎く、芸術への薀蓄も無く、残るは食欲のーーと言いたいのですが、この歳になると食が細って、さぁー今からいよいよその物の美味を味わうぞー!という頃には、もう胃袋が満杯になってしまっているのであります。
 故に、折角のご馳走を目の前に、残念ながらそこから全く箸が進まないので、そのほうの楽しみも半減というこの侘しさ。いやっー!、歳は取りたくないものですなぁー。
 しかし、それでもやっぱり、秋ですねぇー!!。

   『栗飯やいささか金の張るは佳し』金尾梅の門
 この名句を見ると、昔日には栗なるものは甚だ高価なものであったようです。
 それはそうでしょう、昔の栗といえば間違いなく虫が巣くっていて、間違って口に入ろうものならそれはもう吐き出して暫くしてもその苦味が口中に残っていました。
 今様に技術が発達していない時代には、多くは自然木からしか採れなかったようですから、やはり栗ご飯ともなると分限者か、庶民ならば格別の奮発ものだったでしょうね。
 
   『取り敢えず松茸飯を炊くとせん』高浜虚子
 そこえもっていくと松茸は割合に豊富だったようで、子供心にもさして裕福でもなさそうだった我が家でも、季節になると何回かは食膳に上っていた記憶があります。
 それかあらぬか作者もまた、まぁー取り敢えず、と気軽にーーだったのでしょう。
 
 時代は進んで、今や技術の進歩と共に店頭に並ぶ栗の豊富なこと。
 見事に実った栗が、それこそ季節に何回かは楽しめるほどになりました。
 僕なんかは店頭に並ぶや緒の一番に買っておき、シーズン中は無論のこと、冷蔵庫に保存しておいて季節はずれの醍醐味を堪能しています。
 翻って、松茸のほうはーー。
 これはもう言わずものがな、全く、皆目、からっきし、無縁の宝石になってしまってもう何十年になることやら!?。

   『松茸の何処を問わずに縁遠し』瑠華   
 と言うことで、今年もまた目を瞑って、箸が進まない歳になっていることを強引に納得させる秋でした。 とほほほほ!!。       §瑠華§

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