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『不気味な月』[2008年09月22日(月) ]
   「月々に月見る月は多けれど月々に見るこの月の月」
 ーーーなのですが、空中に浮かぶベランダから見る月は、残念ながらいつ見ても風情に欠ける、余り代わり映えのしないお月さんなのが、いつも残念です。

 アメリカの宇宙船が月に到達した時、地球との距離を計るために鏡を置きました。
レーザー光線を反射させてのものですが、お月さんと地球との距離は平均38万4400kmだそうです。
 が、その月は一年に3.2cmずつ地球から遠ざかっていると言います。
 それでなくても、太陽がほぼ一直線上に並ぶ新月や満月のころに起きる大潮、半月になると小潮となるように、地球に大きな影響を与えているお月さんですが、年を重ねるほどに遠ざかって行くとすれば、いま人類が自らの愚行で騒いでいる地球温暖化よりも、もっと大規模な災難が降り掛かるのではないでしょうか。

 アフリカのコンゴ川下流に住まいするビリ族の神話によると、昔々の人類は死ななかったそうです。つまり、永遠に生きることが出来ていたということですね。
 人は歳とると蓋が閉まっていない墓に横たわり、月と同様に例え死んでも数日後にはまた新たな生命を得て起き上り復活したと言います。
 処が、ある大きな事件のために人類は永久に死んでしまって、そのまま墓に留まるようになったのですが、月は人間の元もと持っていた不死の力を我がものとして、それ以来いつも墓から復活して輝いている、ということです。

 その後、何があったのか人類はこうして生きていますが、またまた大きな出来事がこの地球に起きたとき、その時も未だ人類は、今のように生き永らえていられるのでしょうか。
 今様の人間共の行状を眺めるとき、月に命を奪われる前に自らの首を締めて果ててしまうのではーーーと、薄曇の掛かった些か不気味なお月さんを見ながら、背筋が寒くなってきたのであります。      瑠華

Posted at 06:51 | この記事のURL
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