ボー!ボー!ボーー!と、汽笛が三度鳴った。
先日、出航した日本丸の後を追うように今日は海王丸が出て行った。
どの船もそうであるように、入港の折には舳先を岸に向けるので出航の時には一回転する必要がある。
岸壁を離れてぐるっと回り舳先を外洋に向けた時には、必ず汽笛を三回鳴らす。茫洋とした太い音色はいつ聞いてもロマンチック、といえばあまりに平凡か。
以前なら大型の客船から小さな観光船まで、岸壁を離れて防波堤を出るまでベランダから一望できたのだが、今は大学の校舎が邪魔をしてその様子が全く見えなくなってしまった。神戸港も狭くなってしまったものである。
しかし、帆船の海王丸には高い帆柱が4本もある。進むうちにそのうちの3本の先っちょだけが僅かに見えた。
曇天が広がる黒雲の一点が突然に裂けて、陽光がさっと海面を射した。当に、射光そのものである。
もし神というものがあり後光が差すとしたら、多分こういう眩しいばかりに差し込む光を言うと思う。
先日、今や人気者の宮崎県知事が、今の青年には徴兵制が必要であると発言したと、早速テレビの昼版が食らい付いていた。
まぁー今のテレビ番組の大半はゴキブリと同じだから、腐臭には喜々として群がるのだが、この話しは腐臭などではない。
確かに、今の青年には規律を伴う集団生活を、生涯に一度でも味あわせる必要は大いにある。
そういう意味でか、お隣の韓国では一度は徴兵されるようであり、軍隊ではないがタイ国では一生に一度は仏門に入って人の道を体験するという。
元々は学校でそのことを身に付けさせていたのだが、文部省の馬鹿さ加減により教育が狂育となって半世紀。
規律とか身を正しく処するというような人間教育、言うなれば躾というものの必要性を言わなくなってしまい、そのように育った親が充満している社会だから、知事も言うとおり、徴兵制に名を借りなくてもどのような形でも、今の日本人には他に方法を見つける必要は大いにあるのである。
巷では、ファッションとかと煽って売り込む商売人に乗せられて、寒くもないのに早くもダウンジャケットに身を包み、ご丁寧にもマフラーまで巻いて尚、首を竦めて歩いているなよなよとした男が街を徘徊している。
こんな男のナニは、金の玉ではなく多分プラスチックの玉では、とも。
素裸足で甲板を磨き夜間の見張りに就寝時を気にし、寒風に帆を張ってひたすら集団生活に己を律する厳しい訓練に励む帆船での生活は、確かに日本人の男子を鍛え輝かせるに十分であろう。
輝く陽光を背に、海王丸が防波堤を出て行った。
一人前の船乗りになるまで、これからも多くの規律の中での日々であろう。
広い海洋で、街中の雑音を気にせずに、大いに男振り上げて欲しいと、その船足を見送った。 §瑠華§
先日、出航した日本丸の後を追うように今日は海王丸が出て行った。
どの船もそうであるように、入港の折には舳先を岸に向けるので出航の時には一回転する必要がある。
岸壁を離れてぐるっと回り舳先を外洋に向けた時には、必ず汽笛を三回鳴らす。茫洋とした太い音色はいつ聞いてもロマンチック、といえばあまりに平凡か。
以前なら大型の客船から小さな観光船まで、岸壁を離れて防波堤を出るまでベランダから一望できたのだが、今は大学の校舎が邪魔をしてその様子が全く見えなくなってしまった。神戸港も狭くなってしまったものである。
しかし、帆船の海王丸には高い帆柱が4本もある。進むうちにそのうちの3本の先っちょだけが僅かに見えた。
曇天が広がる黒雲の一点が突然に裂けて、陽光がさっと海面を射した。当に、射光そのものである。
もし神というものがあり後光が差すとしたら、多分こういう眩しいばかりに差し込む光を言うと思う。
先日、今や人気者の宮崎県知事が、今の青年には徴兵制が必要であると発言したと、早速テレビの昼版が食らい付いていた。
まぁー今のテレビ番組の大半はゴキブリと同じだから、腐臭には喜々として群がるのだが、この話しは腐臭などではない。
確かに、今の青年には規律を伴う集団生活を、生涯に一度でも味あわせる必要は大いにある。
そういう意味でか、お隣の韓国では一度は徴兵されるようであり、軍隊ではないがタイ国では一生に一度は仏門に入って人の道を体験するという。
元々は学校でそのことを身に付けさせていたのだが、文部省の馬鹿さ加減により教育が狂育となって半世紀。
規律とか身を正しく処するというような人間教育、言うなれば躾というものの必要性を言わなくなってしまい、そのように育った親が充満している社会だから、知事も言うとおり、徴兵制に名を借りなくてもどのような形でも、今の日本人には他に方法を見つける必要は大いにあるのである。
巷では、ファッションとかと煽って売り込む商売人に乗せられて、寒くもないのに早くもダウンジャケットに身を包み、ご丁寧にもマフラーまで巻いて尚、首を竦めて歩いているなよなよとした男が街を徘徊している。
こんな男のナニは、金の玉ではなく多分プラスチックの玉では、とも。
素裸足で甲板を磨き夜間の見張りに就寝時を気にし、寒風に帆を張ってひたすら集団生活に己を律する厳しい訓練に励む帆船での生活は、確かに日本人の男子を鍛え輝かせるに十分であろう。
輝く陽光を背に、海王丸が防波堤を出て行った。
一人前の船乗りになるまで、これからも多くの規律の中での日々であろう。
広い海洋で、街中の雑音を気にせずに、大いに男振り上げて欲しいと、その船足を見送った。 §瑠華§
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at 07:50
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